SSブログ

石のつぶやき319 除染の前に、原発の実態の把握が先決 [平成阿房伝]

8月12日(金)11     時事通信


セシウム浸透速度、想定より速い=水の0.1倍、放射能土壌汚染―東大

 福島第1原発事故で放射能に汚染された土壌について、放射性セシウムの地中への浸透速度は水の0.1倍で、想定よりも速かったことが、東京大と福島県の共同研究で明らかになった。15日付の学術誌「ラジオアイソトープス」に掲載される。

 東大は農業分野での放射能汚染研究データ計5件を速報として報告。長沢寛道農学生命科学研究科長は「通常は年単位で論文をまとめるが、農業の現場に還元するため、データの早出しが重要と判断した」と語った。概要とグラフは既に同誌発行元の日本アイソトープ協会のホームページに掲載されている。

 共同研究では、福島県農業総合センター(郡山市)の水田に降り注いだ放射性セシウムの地中への浸透速度を調べた結果、水の0.1~0.2倍と判明。従来の研究では0.001倍程度とされていた。
 セシウムと土壌の結合力についての研究では、同センターの水田や畑から採取した土を、普通の水や肥料成分入りの水でかき回したところ、セシウムが溶け出すのは約20%で、残りは何度かき回しても土壌と結び付いたままだった。田畑のセシウムを水などで流し出すのは困難とみられる。 

ふたこと:被爆した土壌の放射能を取り除くことを除染といっている。これ以上放射能が撒き散らされないという前提があって初めて、除染も効果があろうというものだ。その実態も分からない(本当のことが分からない)状態で、やみくもに除染といっても徒労になるだけではないのだろうか。原発が本当の冷温停止状態が完遂してから始めるべきだろう。一番大事なことは、土壌の汚染マップを正確に作成しなければならない。茶葉があれだけ広範に高濃度に汚染されているということは、その周辺の土壌の汚染も同等ということになる。除染した放射能に汚染された除去物をどこに保管するのかを先ず決めてからでないと、はじめてはならない。最終的に拡散してしまうだけになるからだ。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。