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狂牛病(BSE)情報1008 ミルクから狂牛病が感染する!?  [平成阿房伝]

4月26日(木)12    By Tom Philpott Mother Jones


      牛乳から狂牛病は移るのか?
  省略
 先端で活躍しているコンシューマーユニオンの主任研究者Michael Hansenは、問題となる研究を発見した。その研究はスクレイピーと呼ばれる羊がかかる脳萎縮性疾患が含まれていた。それはBSEのように感染性スポンジ状脳症として知られているものである。BSEと違って、スクレイピーはヒトに移らないとされている。しかしBSE(狂牛病)同様、スクレイピーはプリオンというものによってひきおこされる。それは恐るべきことである。

CDC(全米疾病対策センター)は、そのことを次のように述べている。
  プリオンという言葉は、伝染しやすい異常な病原体を意味する。そしてその病原体は、脳の中にもっとも多く見られるプリオンタンパク質と呼ばれる通常の細胞タンパク質を異常なたたみ方をするようになる。正常なプリオンタンパク質のはたらきは、完全に解明されていない。異常なプリオンタンパク質の折れ曲がり(たたまれかた)は、脳の障害や性格の変調、それにこの病気の症状を起こす。プリオン由来の病気は速く進行して常に致命的である。


 細菌の病原体と違って、プリオンは加熱してもなくなることはない。
 
 それで私は2つの異なる研究を見つけた。スクレイピーは現実にミルクを介して羊から羊に移るという
 
 ひとつは、フランス、ノルウエー、それにイギリスの研究者によって出版された査読された2008年のUS journal PLoS Pathogens紙に羊のミルクにプリオンを発見したと、執筆者はいう。
  この発見は、小さなほ乳類(偶蹄類)のミルクが動物の間でプリオンの病気を感染させることを意味する。ということは、羊や他の乳牛などからつくられたミルクはヒトに影響がないかについても問題視されることになる。

 ふたつ目は、イギリスの研究者によるもので、2008年のBMC獣医学研究が出版されている。そのなかで同じく、「ミルク(あるいは初乳)を介して雌羊から仔羊へのスクレイピーの感染」を実証している。

 さてこの研究は、BSEが牛のミルクからヒトに感染するとは言っていない。しかしそのことは、プリオンがミルクを通じて動物から動物に移る可能性を示している。電話インタビューで、Hansen氏は以前の研究で分かることは、通常のBSEが-カリフォルニアで見つかった非定型のBSEではない-ミルクを介して感染しないということである。しかし、「非定型」のBSEとミルクに関する研究は目にしたことがないと彼は付け加えた。さらに彼が付け加えたことは、通常のBSE(C型)と牛のミルクのとの関係を含めた以前の研究より、スクレイピーとミルクとの関係を調べる研究の検査方法はより緻密だと。

 彼は、カリフォルニアの乳牛の狂牛病がミルクを通じて感染するかは、未解決だとする。 
 彼はまた、牛に狂牛病のL型が発見されたという報道がワシントンポストにされたことにも言及する。「もしその報道が正確であれば、よい話ではない」という。通常のBSEよりL型のBSEは感染力が強いという。さらに2008年のヒト化されたマウス(遺伝子工学を使ってヒトのタンパク質を注入した)のL型BSEの最新の感染症の研究を指摘した。その研究は発見した、何の障壁もなくL型のBSEはマウスに感染した、それに比べて旧来のBSEの感染はみられなかったということを

 私はハンセン氏に問うた、L型のBSEに感染したミルクは、よくあるC型のBSEのミルクより危険性が高いのかと。「もちろん」と彼は答えた。 
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