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狂牛病(BSE)情報1009 非定型のBSEとは [平成阿房伝]

5月3日(木)12  Michael Greger,M.D. 5月5日(土)12 HUFF POST FOOD



      狂牛カリフォルニア: 非定型のBSEはとは?    


カリフォルニアで狂牛病に襲われて、最近発見されたダウナーの(歩けない)乳牛は、「非定型」の病原体に感染していた。このようなことは自然に起こりえると考えられる。 規制にもかかわらず、どのように病気が起こったかを説明するためにUSDA(アメリカ農業省)が採用した考えである。むしろ、その事実が現在の飼料規則の脆弱性を反映している。もし狂牛病がどこからともなく起きうるとしたら、病気の広がりを防ぐために、抜け穴をなくすこと、そして牛の血で仔牛を育てることや鶏の排泄物等で牛を飼育することを禁止することである。それにUSDAがカリフォルニアで見つかった非定型病原体について述べなかったことが、この病気のより危険なことの証であるということである。

 カリフォルニアの牛は、Lタイプの非定型BSEとしても知られるBASE (牛アミロイド性海綿状脳症)という特に毒性の強い狂牛病で死んだ。非定型のBSEはイギリスで80年代に初めて記録された。苦しんでいる牛は痙攣を起こし、攻撃的になり、狂牛病という名が付けられた。その病気の牛の脳は変性してスイスチーズの様相を呈するようになる。故に科学的な命名は、BSE:bovine(牛)spongform(スポンジ状)encephalopathy(脳症)。

 で猫が死に始めた。誰かのペット、シャム猫マックス が、初めて牛でないこの病気の犠牲となった。今まで記述されたことのない、ネコ海綿状脳症の原因は、感染したペットフードが関与している

 次に若者が亡くなり始めた。ヒトの海綿状脳症、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)と呼ばれる。強い進行性であり、常に致命的な認知症となり1週間で発作や失明することもあり、脳は穴だらけになっていく。CJDは100万人に一人の割合で発生する。しかしこれは、年寄りの場合がほとんどである。若者の新しい病気は、「変異型」CJDと称され、感染した肉(あるいは感染した血液の輸血によって)を食べて発生する。

 食物供給が大量に汚染されているのにもかかわらず、2000人以下の死亡が予測されている。BSEが発生すれば、ウシとヒトの強固な境界を越えてしまうことを示している。カリフォルニアと前のテキサスとアラバマの狂牛で見つかったBSEの非定型のタイプが同じだというのは、事実ではなかろう。ヒトの感染の実験モデルは、カリフォルニアで発見された狂牛病の型が「さらに毒性が強いBSE病原体で・・・ヒトに対して」「高い感染力」で早急な死を起こす・・・のである。

 100万人に1人の割合で起こる自然発生的なCJDと同じように、100万頭の牛に1頭の割合で非定型のBSEが発生する根拠となる。アメリカの牛の数は、およそ1億頭である。根拠があっても、自然発生するヒトのCJDのなかには感染した牛や羊に関係するものがあるかもしれない。ケースコントロール研究はCJDと豚肉の消費を結びつけている。ノーベル医学賞の受賞者でもある共同研究者、Carleton Gajdusekはこの研究で、肉加工品(ハム、スクラップル)と同様に豚を食べることがクロイツフェルト・ヤコブ病の進行のリスク要因と考えられるということを発見した。

 豚は、豚海綿状脳症にかかりやすいことが分かったが、アメリカ豚肉製造協会は、狂豚は自然に発生したことは一度もないと反論した。コンシューマーリポートの発行元、コンシュ-マーユニオンは、USDAの獣医がニューヨーク州の北部で疑いのある豚の一群を発見したという件についての調査を再開するように政府に要求している。

 新しい研究で、イギリスの病原体とは違って、アメリカで見つかったBSEの非定型は動物に立つ困難を引き起こし、狂牛病の代わりに多くのへたり牛病を起こしていることが分かった。畜殺場の廃棄物や血液で豚の飼育をしている限り、全米で毎年何百万頭ものダウナー豚が畜殺場に送られているのではないかという疑問が起きる。

カリフォルニアで見つかったこの新しい狂牛病は、皮肉なことである。カリフォルニア州法で、歩行困難な動物を食糧供給から排除する法を制定した。しかし最近、連邦最高裁で違法と否決された。 

 2008年、カリフォルニアの乳牛畜殺場で米ヒューマンソサイエティが、ダウナー(歩けない牛たち)が無理矢理引きずられて畜殺され学校給食のハンバーガーとなっていくのを隠し撮りした。そのことが食糧供給からダウナー動物を排除する法律を強化するすることになった。アメリカ食肉連合、アメリカ食肉協会研究財団で構成された肉業界は、カリフォルニア州を訴えて勝訴した。結果、歩けない動物の肉は、人々の皿に載ることになる。人の食品に、あるいは公衆衛生的な理由でどの動物を殺すべきでないかは、唯一USDAの検査官が決めるという基準で・・・。

 病気の動物はヒトの病気に繋がる。立つことすらできない農場の動物を明確に畜殺禁止ことが、炭疽病、腸管出血大腸菌から豚インフルエンザやサルモネラ菌などの多くのリスクを減らすことになる。海綿状脳症は特殊なケースであり、感染源を調理や殺菌で、あるいはペットフードをつくっていた解体行程などで排除できるものではない。実際、感染力は鉛を溶かせるほどの十分な温度で焼却しても、消えることはない。だからこそ、食肉業界は、全ての歩けない動物の「明確な線引き」確立することで、一番重要なことは病気の動物が食の流通に入らないようにする責任がある。カリフォルニアでは畜殺される前に動物は殺された。次が起これば、luckyですまないかもしれない。

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