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石のつぶやき440 「市民の目線」、あっちはようて、こっちはあかん [平成阿房伝]

5月16日(水)12    東京新聞朝刊


虚偽報告書 嫌疑不十分で不起訴へ 田代元特捜検事、近く処分

 小沢一郎民主党元代表(69)が強制起訴された陸山会事件に絡み、元秘書石川知裕衆院議員(38)を取り調べた検事が実際にはなかったやりとりを捜査報告書に記載した問題で、検察当局は近く、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で刑事告発された元特捜部の田代政弘検事(45)=現法務総合研究所=を嫌疑不十分で不起訴とする方針を固めた。 

関係者によると、田代検事は検察当局の調べに「石川議員が勾留中に話した内容と記憶が混同した。故意に記載したわけではない」と話しているという。検察当局は当時の上司らも聴取したが、故意を示す証拠はなかったとされる。 

田代検事は二〇一〇年五月十七日、検察審査会(検審)が元代表を起訴相当と議決したことを受けた再捜査で、保釈中の石川議員を取り調べた。この際、本来必要な供述調書以外に、特捜部長に宛てた同日付の捜査報告書を作成した。
 報告書では、石川議員が勾留時と同様に、収支報告書への虚偽記入を元代表に報告し了承を受けたと認めた場面について、「検事から『議員なのにうそをついたら選挙民を裏切ることになる』と言われたのが効いた」と述べたとの記載があったが、石川議員が取り調べを隠し録音した記録には、このやりとりはなかった。 報告書は事実上の強制起訴を決めた二度目の検審に提出され、検審は「石川議員自身が有権者から選ばれた衆院議員であることなどを理由に、元代表への報告・相談を認めた供述を維持した」と指摘。起訴議決の根拠の一つになった。

 田代検事や当時の特捜部長ら六人は、虚偽の報告書を検審に提出して審査員の業務を妨害したとして偽計業務妨害容疑などでも告発されているが、検察当局はこれらも不起訴とする方針とみられる。

ふたこと:明らかに違法な取り調べをしたことが明白であるにもかかわらず、不起訴とは何ごとぞ。検察は自ら首をくくってしまった。こんなことが許されるなら、日本には司法は存在しないということだ。「市民の目線」というとんでもないもので、ひとりの政治家を殺した。その政治家を殺した証拠が嘘であった。それがお咎めもなしに幕引きとは・・・。ひとりの政治家を葬り去ることにあれほど終始した、罵詈雑言以上のことをした日本のマスメディアは、この「市民の目線」に沈黙し、黙殺する。 さらに政権政党がこのようなことに対して何の対応が出来ないことが、悲劇を超して喜劇ですらある。一番の不幸を被るのは、だれでしょう。


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