SSブログ

石のつぶやき494 国交省の責任すり替え、高速バスツアー規制 [平成阿房伝]

7月31日(火)12   中国新聞


高速バス、旅行会社も事業許可制 きょうから新制度

 国土交通省は31日、高速バスの安全確保のため「新高速乗り合いバス」制度を始めた。7人が死亡した4月の関越自動車道の事故で問題となった高速ツアーバスと、鉄道関連会社などが運行する高速乗り合いバスの制度を一本化。高速ツアーバスの運行を企画し、乗客を募集してきた旅行会社には来年7月までに乗り合いバスの事業許可を順次取得させ、安全責任を明確にする。

 ただ旅行会社が事業許可を取得するには停留所の設置やバスの購入などが必要で、事業から撤退する会社が出ることも予想される。 バスの運行を委託する際の条件も厳しくする。旅行会社を含む高速乗り合いバス会社が保有車両だけでは足りずに、貸し切りバス会社に運行を委託する場合は、国交相の許可が必要になる。委託契約後さらに下請けに仕事を回す仲介を禁止し、契約関係を明確化。手数料が差し引かれて人件費や車両整備費にしわ寄せが行かないようにする。

 運行会社が請け負うためには(1)過去1年に重大な法令違反や事故がない(2)3年以上のバス事業の経験がある―などが条件となる。 

乗り合いバス会社は、委託先が運転手の点呼や車両の整備といった安全管理を適切に実施しているか、少なくとも年1回調査しなくてはならない。

 夜間に400キロを超える距離を運行する高速ツアーバスには運転手を2人以上配置する新基準が20日に導入されており、委託を受けたバスにそのまま適用する。

 運行経路や料金の変更は柔軟にできるようにし、ツアーバスのメリットは引き続き利用者に提供できるようにする


ふたこと:8月3日の宮城県の東北自動車道の夜行バス事故では、同じ居眠り運転ながら中央分離帯に衝突しながらも、死者は出なかった。違いは遮音壁があったかなかったかだ。あの事故は遮音壁がバスに突き刺さる構造となっていた。この一番重要なことが、一切問題にされていない。死亡事故が起きた原因は、運転手の過失ばかりが問題にされ、規制を強化して安い高速バスツアーの締め出しに国交省は奔走し、既存高速バス会社の利益獲得に終始している。一番問われるのは、突き刺さるような遮音壁の設置を許可した国交省なのだ。と同時に管理している高速道路会社のはずだ。これではあの事故で亡くなられた人たちの死は浮かばれないことになる。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。