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石のつぶやき715 日本に原発は危険である、ヤッコ前NRC委員長 [平成阿房伝]

9月26日(木)13  朝日新聞朝刊

どうする汚染水

   グレゴリー・ヤッコ米原子力規制委前委員長に聞く

     海放出 規制委が基準を


 ---東京電力福島第一原発の汚染水漏れの現状をどうご覧になりますか。
 少し驚いたのは、タンクの水漏れを作業員が歩いてチェックしていること。水漏れという初歩的なことを監視する装置が設置されていないのか。安全システムや管理態勢の欠陥を象徴しているように見える。
 ---東電は問題の解決能力を失っているとの声もあります。
 東電任せではだめだという懸念は続くだろうが、誰かが取って代わることは容易ではない。今求められるのは、安全を優先にした厳格でかつ効果的な管理・監督体制の再構築だ。 政府が当事者になることがいいとは思わないが、規制当局(日本の場合は原子力規制委員会)が果たす役割は大きい。原発の安全だけでなく、放射能漏れや環境への影響を監視するのは規制当局の任務だからだ。地質学や水文学の専門家が足りないのなら、新たに雇うべきだろう。
 ---原発を管理する当事者となったとして、何をすべきだと考えますか。
 長期的に見て汚染水をこれ以上増やさず、原発内で水の循環を確立させることが最重要だと考える。汚染水はいくらか海に放出せざるをえないかもしれないが、短期的かつ最小限にすべきだ。これは日本の信用性に関わる問題でもある。どのくらいなら許容されるのかの基準を決めるのは規制当局で、それを満たす計画を立てる必要がある。
 ---スリーマイル島原発事故やハンフォード核施設の問題など、米国の経験で福島に生かすべき教訓はありますか。
 スリーマイルでは原子力の冷却に使う水を循環させるシステムが維持できて、汚染水の問題は起きなかった。ハンフォードなどでは同じようなタンクからの汚染水漏れを抱えている。タンク設置で留意すべきことや地下水の動きなど学べる点はある。ただ、ハンフォードは国が核兵器開発を進めた結果であって、商業原発である福島の抱える問題は前例がない
 ---日本で原発をこれからも推進すべきか、意見が分かれています。
 個人的な見解を述べれば現在の(100万キロワット級の)大規模な原子炉は事故が起きれば壊滅的被害をもたらすリスクがある。日本のような国土の狭い国は影響を受ける地域も小さくない。別の発電方法に目を向け、技術開発に専念するのが賢いやり方だと思う。(聞き手・行方史郎=ワシントン)


ふたこと:日本では原発の必要性はないということである。アメリカの前原子力規制委員長の結論である。日本の原発に対するこれ以上正しい答えはない。  
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