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石のつぶやき780  叔母が死んだ [平成阿房伝]

6月28日(土)14  

叔母が死んだ



 叔母が亡くなった。いくつだろう?90は超えている。昨年4月にへんこ爺さんが亡くなった。96歳だったか。そして11月の終わりに恩師が亡くなった。

 叔母さんとは一番近い付き合いだった。小学生の時から、毎夏、冬休みにはお世話になった。狭い借家に突然の客もあったりして、なんとか布団を並べて眠った。後半は我が家に従兄弟たちが集まった。そんな付き合いが当たり前に行われたが、高校、大学と進むうちにそのような付き合いは自然消滅した。それでも私はずっとかの家に通い続けた。仕事の関係で行きやすかったこともあり、よくお邪魔したものだ。叔母はいつも歓待してくれた。叔母のカレーは秀逸だった。

 そしてお邪魔しているとき、叔父の言動に何かちょっと違うと感じた。でも、それを知ったとしても何も言えないし、言ったところでどうすることもできない。それは変だとは思うが、それほどでもないという状態だった。そして時間がたって叔母の家を訪問すると、明らかに叔父は変化していた、当時「呆け」といわれる症状だった。60代の発病であった。それからが大変だった。徘徊は当たり前、あらゆる欲望に対処しなければならなかった。

 10年以上の看護の末、叔父は亡くなった。私がアメリカにいる時だった。叔母はよくぞ耐えたと思う。それができたのは、叔母の宗教観があったからだ。私によく話をしてくれたが、私の許容範囲ではなかった。よく聞いたが、受け入れる対象ではなかった。しかし叔母はそれを信じてその通り生きていた。電話のやり取りもそのことに終始した。

 ある日、叔母はもう電話できないと通告してきた。認知症になったという。それ以来叔母からは、連絡不通となった。従兄とは時々連絡してきたが、叔母が施設に入ったことは聞いていた。そして今回の訃報であった。仕事が忙しい時期ではあるが、叔母に呼び出された、行くことは当然と思った。で、明日叔母に会いに行きます。

タグ:認知症 呆け
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