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石のつぶやき788 規制庁の審査は原発の安全を担保したものではない [平成阿房伝]

7月19日(土)14    デーリー東北新聞社



「審査は原発安全を担保したものではない」 青森県に広がる波紋

 18日に開かれた県議会総務企画、商工労働観光エネルギーの両委員会。委員からは田中委員長の発言に対し、県の見解を求める質問が相次いだ。

 八戸良城エネルギー総合対策局長は「審査の最終責任者は規制委。再稼働の必要性を含め、最終判断するのは首相だと理解している」と答弁。関光弘原子力施設安全検証室長も「田中委員長はリスクがゼロではないということを申し上げたと思う」と話しながらも、県の見解は示さず、国の動向を見守る姿勢を繰り返した。

 三村申吾知事は、これまで議会
 原子力規制委員会は、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)について、「新規制基準に適合している」と結論づけた。一方で規制委の田中俊一委員長が会見で「審査は必ずしも原発の安全性を担保したものではない」との認識を示したことから、波紋が広がっている。青森県はこれまでに、安全確認はあくまで規制委の役割―との姿勢を貫いてきたが、規制委の責任放棄とも取れる発言に困惑気味。「責任が曖昧で、県民に説明が付かない」と不信感を募らせる。一方、県内の反核燃団体からは「県も安全確認に積極的に関与すべきだ」との指摘も挙がっている。

 「『安全だとは申し上げない』という田中委員長の発言をどう考えているのか」「一体、誰が安全性を判断するんだ」
答弁や記者会見などで、県内の原子力施設について「安全第一」を強調。新基準に適合させることが何よりも安全確保につながるとの認識を示していただけに、田中委員長の発言は、少なくとも知事が意図するものではない。

 ある県関係者は「福島の原発事故を踏まえると、100パーセント安全と言えないのだろうが、新基準は世界最高水準だとしっかり説明するべきだ」と指摘。施設の稼働を判断する際、県民への説明義務が生じるとして、「安全の責任所在が曖昧では県民に説明できない」と国への不信感をあらわにした。

 国は、施設が審査に合格した後の地元同意のプロセスについても示していない。県は事業者との安全協定や議会への説明は必要不可欠と考えているが、具体的な検討はこれからだ。
 一方、反核燃団体は規制委が責任所在を明確にしないことに危機感を募らせる。核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団の山田清彦事務局長は「何かあったとき、規制委や政府が決めたことなので知らないでは済まされない。県は原子力防災の観点からも積極的に安全確認に関わるべきだ」と指摘した。 .

ふたこと:原子力規制委員会は、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)について、「新規制基準に適合している」と結論づけた。一方で規制委の田中俊一委員長が会見で「審査は必ずしも原発の安全性を担保したものではない」との認識を示した。この発言の真意は、新規性基準に適合している、しかし安全かどうかはわからないということで、責任を規制委は負わないということだ。再稼働して事故が起きれば、再稼働を命じたものに責任があるということなのだろう。そもそもの規制委の発想はこうだ。 
原子力規制委員会は、原子炉等の設計を審査するための新しい基準を作成し、その運用を開始しています。 今回の新規制基準は、東京電力福島第一原子力発電所の事故の反省や国内外からの指摘を踏まえて策定されました。 以前の基準の主な問題点としては、 地震や津波等の大規模な自然災害の対策が不十分であり、また重大事故対策が規制の対象となっていなかったため、十分な対策がなされてこなかったこと 新しく基準を策定しても、既設の原子力施設にさかのぼって適用する法律上の仕組みがなく、最新の基準に適合することが要求されなかったこと などが挙げられていましたが、今回の新規制基準は、これらの問題点を解消して策定されました。 この新規制基準は原子力施設の設置や運転等の可否を判断するためのものです。しかし、これを満たすことによって絶対的な安全性が確保できるわけではありません。原子力の安全には終わりはなく、常により高いレベルのものを目指し続けていく必要があります。

 だから今回の委員長の発言となった。責任逃れでも何でも無い。はじめから規制委の役目をこの程度としている。これは原発の設備の問題である。一番の問題は事故が起きたときに避難をどうするかである。一番肝心なのは、事故が起きた場合の避難策だ。これが自治体任せであるのだ。原発から最低30㎞以上の避難を考えねばならない。どういう手段でどのように日本人民の命を守るかということだ。それが決められていないのに再稼働とは、民の命など何も考えていないことの証左である。集団的自益権は「国民の命財産を守る」とまことしやかにささやかれるが、原発を再稼働する安倍内閣は、国民を守ることにならない、危険にさらすだけだ。国民の命、財産を守ると声高に言えばいうほど、何も守ってくれないのだということの裏返しでしかない。原発再稼働が明瞭に語っている。
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