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石のつぶやき800 新米買い取り価格、20%減 [平成阿房伝]

9月9日(火)14  


   零細農家を切り捨てる安倍政権

 
9月7日の朝日新聞朝刊の「声」欄に」こんな投稿があった。

米価下落 農家は採算取れぬ
                       農業 神田氏 大分県  72歳
8月はずっと不順な天候が続き、早期米の刈り取りも遅れたが、やっと半分を収穫し、農協に出荷した。買い取り価格は、玄米30キロで1等5千円、2等4700円昨年は1等が6250円、2等は5950円だったから、大幅な下落だ
 こんなに安くては採算が取れない。価格安の原因を聞くと、在庫を多く抱えているためと言われた。だが、肥料、農薬などの生産資材は、円安と消費税アップ等で軒並み、価格が上がっている。特に、農機具の燃料費の高騰がこたえている
 全国の農業者の平均年齢は66歳というが、わたしの周りでは70歳代が中心で80代もいる。60代は少ない。だが、農業は地方再生の原点であり、生命を支える原点でもある農業者が安心できる農業政策を考えてもらいたい。(以上)

 安倍政権は農業をも成長戦略の一つに掲げているが、大規模な生産者にしか目を向けていない。大半はこうした零細な農業者が田畑を守っているのである。儲けなどないのである。しかしこの買い取り価格はあまりにもひどい。1等米で、昨年度か2割減の買い取り価格である。2等米は2割を超す。その理由は「在庫を多く抱えているため」だそうだ。しかし在庫を抱えているのは今に始まったことではない。買い取り価格の激減にはほかの要因があるのかもしれない。  聞くところによると、圃場整備がなされていないところで早急な圃場整備計画が実施されようとしている。1アールあたり30万円を農家が負担しなければならない。全員賛成でなければならないはずだが、見切り発車しようとしている。政府の補助金というニンジンで無理矢理圃場整備をしようとしているその姿勢は、土建業者への利益誘導でしかない。そして必ず大規模な農業道路が作られる。減歩されて1アール(反)当たり30万円の農家の出費である。単純に計算すれば、1反当たり取れる玄米の量はせいぜい10俵である。1俵60キログラム。これを今回の買い取り価格5000円とすれば反当たり10万円にしかならない。30万円はほぼ3年間の収量である。さらに圃場整備の間3年間は米は作れない。ということは、6年間収入はないに等しい。さらにTPPの決着を見るまでもなく日本の農業には悲惨な将来しか見えてこない。こんな時に圃場整備とは、信じられないことだ。皆アベノミックスを信じている人たちなのであろう。農業も成長戦略の一つだというが、どこに成長する余地があるのか。衰退して消えていくしかないのだ、今の状況では・・・。
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