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石のつぶやき1018 傾いているのは下請けの構造 [平成阿房伝]

10月16日(金)15 時事通信



3000棟の所在地公表へ=子会社不正受け、週明けにも―旭化成



 三井不動産レジデンシャル(東京)が販売した横浜市都筑区の大型マンションの1棟が傾いた問題で、旭化成は16日、子会社の旭化成建材(同)が問題のマンションと同様に基礎工事に関わった約3000棟について、所在地の都道府県別内訳や建物の種類などを週明けにも公表する方針を明らかにした
 具体的な建物名の公表は「施工主の許可が必要なため現状では難しい」(広報室)という。
 横浜市の傾いたマンションでは、旭化成建材が38本のくい打ちのデータを実際には計測せず、他のデータを転用・加筆した不正が明らかになっている。このため、旭化成は他のマンションでも同様の不正がなかったか、書類が残る過去約10年分の物件について調査を急ぐ考えだ。 


ふたこと: 「大規模な構造物の基礎は強固な地盤で固定されなければならない」という、建築物の敷地・構造・設備・・用途に関する「最低の基準」に関する問題(郷原氏)。これが本来の基準であればこんなことは起こるはずもなかったであろう。これは希望的観測。こういう基準があってもそれがその通り施工されるとは、限らない。なぜならば、日本の工事の実態。下請け制度である。大がかりなものは、JV(ジョイント・ベンチャー)という地方の中小企業を巻き込む手法である。JVに参加した地方の企業が末端ではない。さらに小さな企業が連なるのである。この構造は、というより根源的な資本主義の権化・仕組みと言ってもよい。資本が最大の利益を得る、極めて単純な方策である。建築業界ででは、姉歯のこともあったけど・・・。というだけの話できた。  ところが、大手も大手、その 三井不動産レジデンシャルのマンションに欠陥があった。建物が傾いたのである。あってはならないことである。ところがこの建物を売った当事者は東北の地震のせいだという。逆に言えば、それだけ地震の影響を受けるだけの安普請という本音である。  くい打ちがどうのこうのといっているが、その建物が購入する人にとって、快適に住める住めるかどうかだけの話である。それができないのが「くい打ち」だけのせいなのか。  で、「くい打ち人」があたかも「代理人」と称されて今回の最大の下手人です。なんか変ですね。くい打ち人は下請け制度では、最下位にされてきたのであろう。それをあたかも最終の責任者として、おのれ(元請け)の負うべき一番の責任を回避している。他人事である。  日本の工事の下請け制度、それがすべてである。それは福島第一原発で、いったい何次になるかもしれない下請けの構造。その答えは元締めは放り投げである。しかるの莫大な利益だけは確保する。下に行けばいくほど、利益が得られない構造となる。それが利益を得ようとすれば、手抜きでしかない。コンクリートの強度のごまかしは当たり前、鉄筋を減らすのも当然となる。この問題は日本の今までの、宿痾であるのだが、単にばれてないだけの話だ。
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