石のつぶやき１０３１ 嘘つきと泥棒

ふたこと：春は別れと出会いの季節、良くも悪しくもそんなものである。それに桜が演出するから美しい思い出となる。わたくしは久方ぶりに涙する別れに遭遇した。合唱の第一声が始まった途端、ぐっときてしまった。近年このような感動を覚えることはなかった。 僕は少年のような清々しいうれしい気持ちで3月を終えた。 　仕事がなくなったので、朝から新聞を読んでいたら次の2本の記事が載っていた。前者はすでに毎日が報道しているのをネットで閲覧していた。何らかのコメントを書こうと思っていた矢先だった。この2本の記事は、嘘つきと泥棒の話である。かたや地方の最高議会の議員。かたや地方警察のトップ、署長。前者は、言葉遣いが悪いのはこの辺では当たり前と嘯いていたのだが、記者会見では｢です、ます｣調。「おまえらなんか、1回戦で負けてしまえ」と怒鳴り、記者をおまえと呼んでいたのだ。今までそれで通ってきたのだ、悲しいことに・・・。こやつは強いものがちの世界に浸っていたのだろう。つまり滋賀県議会がそのような象徴ということになる。その集大成が、国会議員となる。今の国会議員を見ていると、宜なるかなである。最後は居直りである。このような議員が跋扈しているのは、有権者の民度の問題となる。このような輩を見るたびに日本の民主主義は根底から問い直されると思わざるを得ない。 　嘘つきは泥棒の始まりと言うが、後者の記事は他人の財布から金を盗んだのである。完全な犯罪である。結論を見れば、何のお咎めもなしに無罪放免ということになる。犯罪を取り締まる輩が裏金作りを汲々としてきたのだから、他人の金も自分の金も同じ土俵。ここには犯罪を取り締まる公正なルールなど存在しない。おのれらが犯罪者としたものが犯罪者として裁かれる、自白強要の世界など当然なのかもしれない。そんな輩の集大成、警察官僚の世界はやはり魑魅魍魎なのである。 　この4月から新しい学期となって、胸を膨らましている子どもたちに一体何を教えることができるのだろうか。


3月31日（木）１６ 朝日デジタル版

選抜出場校に怒鳴った滋賀県議、会見で「謝罪しない」

　滋賀県議会の吉田清一県議（６８）＝自民党＝が第８８回選抜高校野球大会に初出場した滋賀学園の送迎バスに怒鳴った問題で、吉田県議は県庁で開いた３１日の記者会見で、発言について「後悔はしていない」とし、学園や生徒への謝罪は「しない」と述べた。

「負けろという気持ちなかった」滋賀県議会見、主な内容
　バスは１６日、県庁西側の議会棟玄関前に停車。激励会を終えた選手を乗せた。学園側の説明では、吉田県議は運転席に「初戦で負けてしまえ」などと怒鳴った、という。現場は駐車禁止区域だが、県教委が「駐車ではなく、乗降のためなので問題ない」として指定した場所だった。

　吉田県議によると、バスの運転者か引率者が「許可を取った」と言ったが、吉田県議は「駐車禁止の場所だ」と主張したという。会見では「『そんなことでは１回戦で負けるぞ』と確かに言ったが、球児に向かって言っていない。負けろ、という気持ちはなかった。勝ち負けより、ルールを守ってほしい（との思いだった）」と釈明した。

　後悔していないか問われると、「ない。少しはあるかもしれないが、大きくはない」と答え、議員辞職や自民党県議団代表の辞職も否定した。

　滋賀学園の安居長敏校長は「大人として配慮していただければ生徒が不安に思うこともなかった。残念だと思う」と話した。謝罪を求める考えはないという。



4月1日（金）１６ 朝日デジタル版

定年目前…前署長が置き引き容疑　スーパーで「つい…」



　財布を置き引きしたとして、奈良県警生駒署の砥石秀夫前署長（６０）が窃盗の疑いで事情聴取を受けていることが３１日、県警への取材でわかった。県警は同日、前署長を減給１０分の１（６カ月）の懲戒処分とした。「財布を目の前にしてつい盗んでしまった」と容疑を認めているという。

　県警によると、砥石前署長は奈良市内のスーパーマーケットで３月２６日午後３時１５分ごろ、買い物客の男性（８０）がカートの上に置き忘れた財布を盗んだ疑いがある。財布は現金３万円を抜き取られた状態で店外で見つかった。防犯カメラの映像に似た人物が映っており、事情を聴いた。前署長は３１日に定年退職を控え、２月２６日に生駒署長から警務部付となっていた。

　県警は、逃走や証拠隠滅の恐れがないとして前署長を逮捕せず、捜査後に書類送検する予定。減給は懲戒処分が出た後の給料に適用されるため、実際の減給はない。

　県条例では退職金は禁錮以上の刑の確定で一部または全額没収できるとの規定があるが、それより軽い処分なら全額支払われる。

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