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石のつぶやき1032 これは差別である [平成阿房伝]

ふたこと:これは差別である。しかも悪意を感じる。何故こういうことが起こるかと言えば単純なことである。人権意識のうすいこの国では、正社員、非正規社員、派遣社員、アルバイト、パートといろいろに分断されている。そして底辺だけが拡大されている。正社員以外は貧困生活が大きな口を開けて待っている。それが差別を生む構造なのである。今の日本の常態だ。そもそもその悪習の元を辿れば、教員の採用制度に行き着く。  教育委員会に正式に任用されるのは、教職試験に合格した教諭、助教諭(日本人でない人が教員試験に合格した場合)のみである。それ以外は講師である。講師の任用条件は大学で取得した教員資格である。つまり所要の免許に必要な教職課程の単位を取る。どこの大学でもとることができる(教職課程の単位があれば)。昔は師範学校が教師を賄っていたのである。現在の教育大学はすべて師範が元になっている。日本は昔から教育に金をかけない。教師不足は講師が補うという形態が、半世紀以上前から続いている。劣悪な賃金体系であったはずだ。特に戦後は、教師の世界は男女同一賃金であったはずだ。男より女にとっては魅力的な職業となった。しかし講師制度は維持せざるを得なかった。教諭の補完としての講師。彼らが日本の教育を支えてきたのが実態であろう。教師身分が、教諭、助教諭、必要なときだけの講師とされる。当然差別意識がはびこってくる。それが今回表に出たというだけである。  教諭、助教諭の賃金体系は決まっている。しかし今は能力給にすると人事評価をしている。校長の運用しだいなのである。人事評価も情次第ということになろう。それはさておき講師の賃金、常勤の臨時講師は、天井がある。それからは一切昇級しない。さらに教育委員会によっては、年度末を3日前に切られる。つまり次年度再任用されても、夏のボーナスは4月以降しか算定されない。ボーナスのカットである。それを補完するのに大阪では10万円を出していた。出ないところは全くない。社会保険等はある。非常勤講師は授業一つの単価が決まっていて、授業数[×]単価+交通費となる。  話は変わるが、この記事では教諭と講師の違いが理解されていない。勉強不足も良いところだ。教諭と講師では雲泥の差、差別の温床なのである。


4月1日(金)12時12分配信 朝日新聞デジタル


教員が薄毛からかい?Tシャツ贈る 元同僚「いじめだ」



 川崎市川崎区の市立中学校で非常勤の教諭などとして働いていた40代の男性に対し、同僚の教諭が「ハゲてねぇし」とプリントされたTシャツを贈っていたことが、市教育委員会などへの取材でわかった。市教委は薄毛をからかうハラスメントにあたる疑いがあるとして、関係者から事情を聴いている。

 市教委と学校によると、男性は3月下旬まで非常勤や臨時任用の教諭として勤務。Tシャツは、2年生を担当する同僚教諭12人が1月に旅行に行った際の土産として男性に渡していたという。男性は旅行に参加していなかった。

 男性は3月末で任用期間が終わり、再任されなかった。3月下旬に男性名で市教委にTシャツの現物と、「在職中に容姿などについてバカにされたり同封のTシャツを作られ着るように言われました」「これはいじめです。教師がいじめをしています」などと記された手紙が届いた。

 学校は同僚がTシャツを渡したことを認めており、市教委は12人からTシャツを贈った経緯や薄毛をからかう言動がなかったかを聞き取っている。

 市教委は「Tシャツを贈っただけでも適切とは言えない。男性も含めて話を聞き、対応を判断する」としている。(河井健)
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