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石のつぶやき1042 岸信介は安保と日米地位協定 [平成阿房伝]

5月26日(木)16


 安倍晋三は伊勢志摩サミットG7で、財政出動を求めた。日銀のとんでもない緩和、ゼネコンを儲けさせるだけの公共投資。他のサミット参加国は無視した。事前に根回しに歴訪してこの結果、莫大な税金を使ってである。桝添どころではあるまい。これを死に金という。死に金のおかげで日本人が殺された。日本人の命と財産を護ると言いながら個々の事例は、無視した。テロには屈しない、金は払わない。その結果日本人が殺された。

 戦争法案は日本人の命と財産を護るという、一体どんな日本人を守るというのだろう。安倍にとっては、何か言わなくてはならないというだけの話であろう。それが現実になるにせよ、言葉だけの話にせよ、結果は日本人を殺した。自衛隊が、北海道の自衛隊が、駆けつけ警護に派遣されるという、それも南スーダンを想定しているらしい、そんなことはありえないと現地に派遣された自衛官はいう。イラクの派遣ははっきりとしたインフラ整備という建前があった。スーダンも同じである。ところがそんなところ、南スーダン、誰を警護するのか。全くはっきりしない。混乱しているところに、誰を警備するのかということだ。政府側なのか、反政府側なのか、それすらわからない。そこで誰を守るために武器を使用するのであろうか。武器を使用する側にたっての判断は、誰がするのか、極めて根源的な話である。しかしそれさえ、明白でない。しかるにそれを判断する日本で一番の指揮官は、安倍晋三であると嘯く。これでは日本人が殺されに行くだけだ。

 そんな喫緊の課題が山積する日本の内情。そんなことはどうでもよくサミットをとりあえず仕切ったということで、参議院、衆議院の二重選挙をめでたく行う。それは旧民主党のアホさ加減を見透かしての話だ。松下政経塾の薫陶を受けた準自民党議員の、後ろからの裏切りがあるからだ。当然日本会議のメンツでもある。それは不思議でもないのだが、一番変なのが自民党である。今まではいろんな主張をしていた自民党員もいたが、今では安倍の言いなりである。野次を聞けばわかる、とんでもない、恥ずかしげもないうろんな言葉を平気で吐く。あほうの極みである。それが日本の民の最高議決機関であるのだ、笑止。

 政治で一番大事なことは、民の悲痛な要求であろう。一番困っていることに対応するのが政治というものだ。今日本で喫緊の課題は、沖縄だ。基地があることがこのような一番大事なことが蔑ろにされてきた。恥を知れ、すべての日本人よ、おまえは沖縄にどれだけ依拠していたか、恥を知れ。

 とやかくも何はともあれ、日本国が今言わねばならないのは、沖縄の不都合。日米地位協定による日本人の不都合。言い換えれば、日米地位協定は、日米安保条約によって、日本がアメリカの属国、いわば奴隷になったことを宣言する意味をもつ。そうでなければ、沖縄の今日的な問題はない。それが動かしがたい神の条理だと戦後を仕切ってきた、あの極東裁判に行き着く。日本人のA級裁判の結果である。このA級裁判を免れた輩がいるのである。これが一番の問題であるが、なぜ免れたかである。免れた一番手は、岸信介である。取引があったであろうことは、言わずもがなというより、なければおかしい。巣鴨プリズンから脱した岸信介を待ち構えていたのは、当時の幹事長、佐藤栄作であった。

 アメリカの恣意のもと、岸は日米安全保障条約を強行採決して、日米地位協定をアメリカの言う通りに日本人民を売ってしまった。それが今、沖縄を苦しめているのである。等しく日本に降りかかるはずだが、沖縄に基地を押しつけることによって沖縄だけの問題に矮小化したのだ。

 それから今日、安倍は言った、日米地位協定は揺るぎないもので、日米の確固たる同盟の証とでもいえる奴隷誓言をとうとうと述べた。60年安保を再認識したのである。悲しいことに沖縄など、彼の意識の範疇にはないのである。
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