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伝念入院記9手術入院つづき  [伝念入院記]

手術当日
4/11(水)曇
 5時過ぎに目覚める。昨日の様子じゃ眠れないことが多い。しかしよく眠った。
O看護師が今日担当してくれる。手術室まで付き添ってくれる。嬉しい気分だ、こういう気分はここ何年も味わったことがない。娘とかみさんが見守ってくれていた。


      夢か現か

 目が覚めたように思った。手術室から出て行くときだったように思う。部屋を出て行くときスタッフが「手術は成功しました」と笑顔で見送ってくれたようだ。ふと思った。どんな場合でも「成功した」というだろうに・・・。
 規則正しい振動音が耳に響く。考えてみれば、これがわたくしの生きているしるし。心臓の脈動だった。しかし時間が経つに従って弱々しく響いていくのも確認できた。このまま心音が途絶えていくのではないか、あの「成功した」というのはやはり単に社交辞令に過ぎなかったのか、まやかしだった等々。疑心暗鬼が去来する。
 雨が激しく降っているようだ。この建物の中でもそう確認できたのであるから相当激しい雨だった。そのうち心音も持ち直してきたようだ。また力強い鼓動を耳に響かせてくるように思えた。
 また気付くとベッドの横で手術に関わったと思われるスタッフが打ち合わせをしているようであった。何を話しているのか分からなかったが「アル中」ということばが印象に残っている。
 婦長さんが個室に移ると言った。個室にかかる費用は言わなかった。1日3万円の差額など払える訳がない。そのときどのような部屋にいたのか。ICUに入っていたはずだが、分からない。とりあえず個室に移ったのだ。


4/18(水)曇
 術後の回操(ママ、回想か)。やっと痛みになれてきた。しかし昨晩も眠れなかった。小生は順調に経過しているとのこと。
 4/16(月)無意識下、鼻の管を抜く。あまりにも長い管が入っていたのに驚く。抜いてはだめだったのだ。胸にはめられた動脈への点滴も抜きそうになった。が、看護師が止めた。尿の管を抜く。(譫妄が現れたようだ)
 9時過ぎ液体を飲んでレントゲン。吐きそうな液体を無理矢理嚥下する。咳き込む。すんなり流れているようには見えない。主治医、TDrが操作する。ついでにCTも撮る。


4/19(木)晴
 ひんやりとした空気、寒い。しかし、掛け毛布が2枚必要かと言えばそうでもない。とにかく1枚では寒い。昨日より今日の方が寒く感じた。
 10時頃部屋の移動だという。その前にややこしい装置は外して貰った。今日で個室の使用は終わった。結局7日間の個室か。


4/20(金)晴
 あまり眠れず。食べてすぐ横にならないよう、主治医が促す。食べた後は何となくもやもやしている。だから横になることですっきりするように思っていた。というより楽な気がしていた。
 リハビリ月から金。レントゲンも同じ。
 かみさん17時頃やってくる。
4/23(月)晴
 4/21,4/22,快晴、外は夏日らしい。時間が早く経つが、考えてみれば手術から2週間は経っていない。痛みがあるのは当然なのだろう。しかし、だんだん我慢できるようになってきた。粥の食事が始まっている。食べてみてひっかかる。量を抑えることで何とかのみ込める。ものによってはすぐに咳き込んでしまい、咳が暫く止まらない。飲み込みやすいか、飲み込みにくいかを食べながら吟味する必要がある。
 T医師が血液補給が必要ではないかと言っていると今日担当の看護師が言う。T医師が現れて体力の回復に必要だという。どうしても必要なら考えてみると答えて置いた。血液剤にはウイルスが入っている可能性があるので躊躇するのである。後日他の入院で使ったが・・・。
 14時頃、事務方が姉が見舞いに来たと告げる。唐突のことでどうしょうかと悩む。会いたくはなかった。結論を出せずに悩んでいると、事務方はそこを慮って、「体調が悪い」旨を告げましょうかという。思わずお願いします、であった。後でドライフラワーのようなものが届けられた。知らなかったのだが、普通の生花を病室に飾るのは禁止になっていたんだ。


4/30(月) 退院。
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