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狂牛病(BSE)情報690米、肉のトレーサビリティ 放棄 [平成阿房伝]

2月5日(金)10 By Daniel Enoch and Whitney McFerron Bloomberg


    アメリカ、狂牛病発生後につくられた家畜追跡計画(NAIS) 断念

  アメリカは、2003年に起こった狂牛病に対処する為に考案された自主参加の計画が業界の反対で頓挫した。これは家畜の誕生から屠畜までを追跡する全米規模のプログラムであった。

 今回の新しいプログラムは家畜が州外に移動するときだけに適用される計画に縮小されることになったと米農務省長官が声明。長官はこの計画を作成するのに獣医等を招集する。各州やアメリカインディアンによって運営される。費用のかからない方法になるという。

 家畜の病気を追跡する新しい方針が必要なことは明らかであると長官は述べた。

 米農務省(USDA)は2003年12月23日アメリカで初めて狂牛病が報告された1週間後、牛肉の安全に必要な全米的な家畜追跡計画を策定した。初めての狂牛病の牛はカナダ生まれであった。USDAは、このシステムが病気になった牛を48時間以内にその牛の生まれた場所を追跡調査してアメリカ牛肉供給の信頼を確保するものであったとしていた。

 変遷 自主的な参加の追跡システムに
 システムの確立が業界の反対にあって遅れた。当局は2006年4月、家畜業者の自主的な参加に方針を変えた。その結果、3年後の現在、37パーセントが参加しただけで140万頭の牛が登録されたと昨年5月、USDAは発表。

 アメリカの牛肉輸出は2003年の狂牛病の後、2004年は82パーセント減少した。主な輸出先は日本、中国、台湾や韓国である。

 アメリカの2009年の牛肉輸出量は、886,000トン。2003年の1,274,000トンのより3割少ない。

ひとこと:狂牛病発生で鳴り物入りでブッシュ政権によってつくられた家畜追跡システム(NAIS)であったが、業界の強い反対でオバマ政権は断念して効果の少ない新しい制度をつくるという。オーストラリアは既に久しく、EUもそれに日本も牛のトレーサビリティを担保している。それが対等な競争というものだろう。アメリカには、秘密にしなければならない不都合な現実があるのだろうか?
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