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伝念入院記5 2回目入院その1 食道が詰まってしまった [伝念入院記]


2021年1月24日(日)雨
 坂本龍一が直腸癌で手術した。6年前に中咽頭癌を患った。癌から生還したはずであったろう。渡哲也も直腸癌で肛門を拵えるという苦渋の選択をした。(文中敬称略)


食道に詰まったままで4日目を迎える
第2回目の入院

2018年2/25(日)曇
 2月16日の検査結果で、2/28入院と決まった。
 2月19日昼食に鶏の唐揚げを食べた。詰まっていることに気がつき、色々やってみたが解消しなかった。一晩寝れば大丈夫と思った。だが変わりなかった。吐いて何とかと思ってやっていると、シンクの吐瀉物をかみさんに咎められる。それも悪態をつかれて・・・。
 次の日もだめだった。22日になってこれはヤバい(この間飲まず食わず)と、通っている病院の看護師に何かよい方法はないか問い合わせすることにした。名も告げずに交換手に手短に事情を説明する。随分待たされ、相手がやっと出た。どういう訳か出てきたのは、主治医のT医師であった。とにかく出てこいという。病院に駆けつけて、レントゲンを受ける。詰まっている状態を確認し、主治医は詰まったものをチューブで何とか抜こうとしたがうまくいかなかった。それだけでくたくたになってしまった。即入院が決まる。16時に入院ということでいったん帰宅する。家に帰ってどっと疲れる。辛い。心臓が躍っている。少し動くだけでも辛い。かみさんに送って貰う。


胃ろうか、腸ろう
3/1(木)曇のち晴 放屁ばかり、便は下痢
 2月23日に麻酔を打って内視鏡。目覚めると何も変化はなかった。食道からのチューブ挿入は不首尾であった。で、26日にうまくいけば胃ろう、下手をすれば腸ろうということで手術。目を覚ますと痛いだけでどうなったか結果はすぐに分からなかった。結局胃ろうはできなく、腸ろうとなった。27日から配合経腸用液を入れる。ずっと入れっぱなし。痛み止めもかなり入れて貰った。

3/6(火)晴
 3月3日 かみさんと娘来る。
 こんなことがあった。 
かみさんに預けてあったカードで病院のATMから4万5,000円引き出す。かみさんに3万円手渡したと思っていた。昨日(3/5)手元の封筒を確かめると中には5,000円しか入っていなかった。1万円なくなったことになる。かみさんに4万円渡した記憶はない、落としたか・・・。念のためかみさんにメールする。そうこうしているうちにかみさんから連絡が入る。1万円多くかみさんの手に。思い違い・・・。いや、だから確かめていたはずだ。貴重品箱に入れる前に確かめなかった?かみさんに渡した封筒に3万円は確かめたのに・・・、と思い込んでいる。どうなっているのか、訳が分からない。思っていたことと現実が乖離している。確かに15,000円入っていたと確かめもしたと思っている。夢か現か、境が曖昧になってきている。彼女に1万円多く渡っているとの返事。わたくしの記憶は全て幻だった。錯覚だったのだ。というより強度の思い込みに支配されている。
現実はカードもかみさんに返していた。これはショックであった。
 20:00 1本目の抗がん剤開始

3/7(水)晴 曇って雨になるとか
 睡眠導入剤を23時頃入れて貰うが1時間半か2時間間隔の尿意には覚醒。3時以降は眠れず。8時半頃眠ってしまう。寝ぼけ眼でT主治医に対応。来週の水曜日辺りかみさんが同席できる日を設定して欲しいという。
 痛みはほとんど無くなった、手術以降10日目。
 15時頃、栄養剤を止める。それで暫く過ごす。栄養剤をなかなか持ってこないのでシャワーの空きを確認する。この時間帯しか空いていない。でももう15分ほど過ぎている。シャワーは諦めて、安倍の慰安婦発言を読み返す。従来の否定発言をできない状況に安倍は陥っている。アメリカがそれを認めないことを意味するのか?韓国は韓国内でそれが問題となるが、日本との外交交渉での見直しはしないという。問題は逼迫しているということだ。色々考えをめぐらしていると点滴の注射付近が濡れているような感じがする。気のせいかと思いながら本を読んでいると袖の先が冷たくなってきた。よく見ると濡れていて何かが漏れている。結合部から漏れているようで、やり直すと止まったようだ。なにがもれたか?入っている量からすれば利尿剤のほうか、あるいは抗がん剤か?抗がん剤は血管から漏れたら大変らしい。皮膚は大丈夫なのだろうか?
 点滴部を修繕する前にかみさんが面会に来ていた。昨日のメール、「詰まりものが取れた」ことが伝わっていなかった。「詰まりがとれた」ことは気分的によくない。腐敗したもの?が動いたということだろう。2週間近く腫瘍のところに留まっていたのだから、腐敗が進んでいたものと思われる。変なげっぷのようなものは、気分を非常に悪くした。話を中断して点滴の修復を行ったのだ。どうやら漏れは解消した。
 看護師がMRIの検査が入っているという。昨日からそのようなことが浮上していたらしいが、予定リストに載っていなかった。文句の一つも言いたかったが、頭部を撮り忘れたのだという。MRIは気が狂いそうな騒音である。2度と撮りたくなかったから文句の一つも言いたかったのである。21時、抗がん剤2本目。


3/8(木)曇のち雨
 点滴を4時間ストップするという。こちらの思い込みで外出できるものと思った。一時止めるのは腸ろうの栄養食。
シャワーの設定がなされた。髪の毛をいつも通り手で掬うと、毛は何の抵抗もなく手について抜けた。ぞっとする。ベッドには髪の毛があちこちに散らばった。あまりひどいのでガムテープで拾い集めた。抗がん剤治療を受けたら皆丸坊主にする理由が分かった。病院にある散髪屋は休みだった。退院してから散髪するっことにする。
 便が出ない。夕刻に緩やかな下剤を処方して貰う。
 腸ろうの挿入口の絆創膏を貼り替える。ウエットティッシューで代用する。これで一通り腸ろうの手当について学習した。退院して腸ろうをしなければならないのだ。その前に「腸ろう一式」の契約書にサインする。3割負担で17,250円/月。高いのか、安いのか想像もつかない。器具代のみ。
 22:30 3本目投入。

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