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石のつぶやき223 本田宗一郎氏の夢、大空翔る [平成阿房伝]

12月22日(水)10 読売新聞


本田宗一郎氏の夢へ一歩、量産型ジェット初飛行


 【ニューヨーク=小谷野太郎】ホンダは21日、開発中の量産型小型ジェット機「ホンダジェット」の試験飛行に成功したと発表した。

 創業者の本田宗一郎氏が航空機事業への参入を表明した1962年から約50年を経て、ようやく実現への一歩を踏み出した。

 試験飛行は米ノースカロライナ州で20日に行われ、約50分間にわたり、飛行性能やシステムに関する試験を行ったという。ホンダは、今後も性能評価を続け、2012年に欧米の航空当局から型式認定取得を目指す。

 ホンダジェットは全長約12・7メートル、全幅約12・1メートル、全高約4・0メートルで、定員は7~8人。最高速度は時速778キロ・メートルで、燃料満タンで約2185キロ・メートル飛べるという。価格は450万ドル(約3億7800万円)前後になる見込みで、すでに100件超の受注がある。ホンダは12年後半から顧客への機体引き渡しを予定している。


ふたこと:町の零細企業でしかなかった本田工業が、高度成長の波に乗ったとはいえ、ジェット機を飛翔させるまでに至ったことは、物づくりの原点を踏襲してきたホンダのたえまない技術革新の結果であろう。  オートバイからクルマへ、このクルマを生産するにあたって、官民あげての「嫌がらせ」があった。それをバネとして、既製の自動車メーカーがなしえなかった「F1」を圧倒的に制覇した。その度にルールの変更をして本田の制覇を拒んできたF1業界。  本田宗一郎氏の夢はそれにとどまらず、空を見据えていた。そのDNAが今回の結晶となった。夢は叶えるものだという。おのれの力を信じる、それが出発になることを今もって実感します。
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