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石のつぶやき563 今でもわからん、総選挙 [平成阿房伝]

12月15日(土)12


        いまだに解せない今回の選挙


衆議院に関していえば、唯一政権与党がおのれの勝手を行使できる特権が与えられている。解散権である。それを行使できるのは政権を維持できるという前提なのである。ところが今回は、自民党との党首討論の中で突然野田は言い放った。安倍が一瞬たじろいだ。安倍にとっては、予期せぬことであったことは確かだろう。何度も聞き返した。狼狽のあらわれである。今までの世論調査で民主党の勝ち目はなかった。だから輿石民主党幹事長は夏まで引き延ばし、参議院選挙とのダブル選挙で党内を固めていた。野田は民主党の政権与党としての居残れる唯一のチャンスに懸ける民主党員の総意までも自民党に捧げた。あの消費税増税を自公民3党で可決したときに野田は解散することを約束させられていた。だから「近いうち」だけが一人歩きしたのだ。そんなもの政治家の、嘘の方便に等しいものだ。だから安倍もこんなに早く野田が解散するとは思わなんだ、それが狼狽となって現れた。野田はおのれの政権与党の党首、首相という地位まで捨てて解散に踏み切ったのはなぜか、いまだに分からない。
 はっきり分かったことだけをいえば、小沢一郎の政治生命を最終的に絶ったのが、野田である。民主党のマニフェストを創った主役は小沢一郎で、そのおかげで民主党が大勝したのであるところがそれを潰しにかかったのは、日本のメディアである。だけでなくアメリカの意志である。「小沢を殲滅せよ」と。小沢は日本のあるべき姿をアジアに軸をとった。それが中国への大訪問団となって日本のめざすべき姿を体現した。アジア支配を当然とするアメリカにとって小沢は、アメリカの国益にはならない存在なのである。で、それ以降、小沢を被告人に仕立て上げ、民主党から出て行かざるを得ない情況をつくりあげ最終的に政治的生命を絶ったのである。それが野田の役目であったにすぎない。野田は粛々とアメリカの手先となって、日本が戦争に参加できるアメリカの言いなり、元の自民党安倍に政権を返したのである。
 消費税増税は当然の如く、景気には関係なく実施され、原発の再稼働が目白押しとなる
 日本人民の幸せ、将来など何も思わない我利我利亡者の自民党政権に戻ってしまった。本来小泉一郎の前に自民党は終わるべき存在であった。ところが「自民党をぶっ壊す」と叫んだ小泉の目眩まし戦術に騙されてしまった過去を、日本人はしっかり学ばなければならない。
 自民党でもしないことを平気でやる野田は、味も素っ気もない自民党のあるべき姿に色を付けて必要もない修飾までもしてしまった。
 しかして日本の民は、アメリカの属国だけではなく不幸をも背負い込むこととなった。でもまだ遅いことはない、そのようなことを避けるには・・・。
これはコオロギの冬を迎える最後の喘鳴である、あまりにも悲しい。
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