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狂牛病(BSE)情報338 米国、遺伝子変異の狂牛病発見 [平成阿房伝]

9月13日(土)08 朝日新聞電子版

     遺伝性のBSE牛、米で確認 食べ物経ず自然発症
 
【ワシントン=勝田敏彦】牛海綿状脳症(BSE)で、原因物質の「異常プリオンたんぱく」に感染したのではなく、遺伝子の変異で自然に発病したとみられる牛を、米農務省のチームが見つけた。遺伝性のBSEが確認されたのは初めてだ。12日付の米科学誌プロス・パソジェンズに発表した。

 約10歳の雌で、アラバマ州で見つかった。遺伝子を調べたら、プリオンたんぱくの構造を決める遺伝子に変異があった。この変異は、BSEに似た病気で人間がかかるクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)のうち、遺伝性の症例で見つかる変異と同じだった。

 BSEは1980年代に英国で大発生した。BSEに似た病気(スクレイピー)にかかった羊の肉骨粉を含んだ飼料を牛が食べ、羊の異常プリオンたんぱくに感染したのが原因と考えられた。このため、現在は世界各国で飼料に肉骨粉が混入しないような対策が取られている。

 チームは、今回の牛の遺伝子の変異が見つかる確率は2千分の1以下で、極めて低いと見積もっている。だが遺伝性のBSEが見つかったことで、BSEの発生は飼料対策だけでは防げないことになる。

ひとこと:USDA(アメリカ農務省)はFDA(食品・薬品局)がいつも言っている、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)には、①自然に発生する ②変異型(ヒトの狂牛病で狂牛病の牛が主に感染源) ③遺伝的なものによるという3種類のCJDがあって、③が遺伝子変異にあることを裏付けた。①で発生したヒトが100万人に一人、②で発生したヒトはアメリカで存在しないと言う。2000頭に1頭の割合で狂牛病が発生するのなら、恐ろしい数の牛が狂牛病にかかっている、しかも遺伝子変異でだ。ちなみにアメリカで畜殺される牛は、3,500万頭である。
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