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狂牛病(BSE)情報611 シカの狂牛病、糞便から感染 [平成阿房伝]

9月10日(木)09  AFP


     シカは糞便を介してプリオン病を蔓延させる

  脳を破壊するプリオン病は、致命的な病原体に汚染された糞便を通じてシカの中に広がるという研究が水曜日に発表された。

  この研究はプリオン研究でノーベル賞を受けた Stanley Prusiner率いるカリフォルニア大学で行われた。

 プリオン病としてシカはCWD、ウシはBSE、ヒツジやヤギにスクレイピー、ネコはFSE(ネコスポンジ状脳症)、ヒトはCJDがある。

 CWDに関して母子感染は知られていたが、それ以外他の感染ルートが不明だった。

 ネィチャーに発表によると、糞便に含まれたプリオンを介して、つまりシカが草をはむとき土の中の病原体をとりいれるという考えにいたった。それを証明した。

 何ヶ月もかけて5頭のミュールジカの糞便を集めてCWDプリオンを経口感染させた。
 
 シカが死ぬか、発病するまで糞便を集めた後、安楽死させた。

細菌や病原菌を滅菌してプリオンだけの糞便サンプルを遺伝子組み換えしたマウスの脳に注入した。
シカが感染する前に集められたサンプルや感染3、4ヶ月後に集められたサンプルには何の効果も見られなかった。
 4ヶ月を超えて集められた15サンプル中14のサンプルがマウスにCWDに似た症状を引き起こした。
野生のシカの間にCWDは水平(シカ同士)に広がる。それに対してスクレイピーはヒツジとヤギの間にも広まる。
 糞便経口ルートは1994年のアイスランドの研究でも確かめられている。スクレイピーにかかったヒツジがいた場所からそれらのヒツジを撤去した後、同じ場所に問題のない、病気でないヒツジを放つとまたスクレイピーになるという研究結果である。

 しかし解決しない問題がある。プリオンが土の中で感染させるに足る長い時間を生き延びられるかということだ。これについて過去の研究とつじつまが合わないところがある。厳しい気候と土中の微生物の酵素は毒性を劣化させると。

ひとこと:狩猟シーズンになるとCWD(シカの狂牛病)が話題となり、感染経路は色々いわれてきた。唾液もあった。この説が一番説得力があるようだ。しかし自然の中でプリオンは劣化するのかしないのかということにつきる。それと異種間には感染しないと強調しているが、その根拠は・・・。狂牛病は異種間を越えた。スクレイピーも越えた。ヤギやウシに感染した。CWDとスクレイピーはヒトに感染しないと言い切っているが・・・。  
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