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石のつぶやき87 大上段過ぎる、野依さん [平成阿房伝]

11月25日(水)09 読売新聞


  歴史の法廷に立てるか」野依さん仕分け批判  「科学をコストでとらえるのはあまりに不見識」――。

 政府の行政刷新会議による「事業仕分け」で、次世代スーパーコンピューター(スパコン)の開発が「事実上の凍結」となるなど科学技術への厳しい判定が相次ぐ中、ノーベル賞受賞者の一人で理化学研究所理事長の野依良治さん(71)が25日午前、自民党本部での会合で判定の再考を訴えた。ほかの同賞受賞者らも同日夜、野依さんと緊急声明を発表する。若手の研究者グループもこの日、仕分けの現場を見学に訪れ、「このままでは日本の将来は危うい」と強調した。

 2001年にノーベル化学賞を受賞した野依さんがトップを務める理化学研究所はスパコンの開発主体。民主党の国会議員や民間人の「仕分け人」は今月13日、スパコン開発のための補助金267億5900万円が「効果が国民に見えない」などとして、「限りなく予算計上見送りに近い削減」と判定した。

 これについて、25日朝、自民党文部科学部会などの合同会議に講師として招かれた野依さんは「先進各国がオリンピックと同じように国の威信をかけてスパコンの開発にしのぎを削っている。いったん凍結すれば瞬く間に他国に追い抜かれる」と説明した上で、「凍結を主張する方々は、将来、歴史という法廷に立つ覚悟ができているのか」と痛烈な批判を展開した。

 若手研究者の育成や地域科学振興などの事業でも、予算縮減や廃止の方針が次々に打ち出されており、野依さんは、「科学技術は我が国の生命線。短期的な費用対効果ではなく、将来への投資と考えるべきだ」と指摘。「科学にムダはつきものか?」という自民党議員の質問には「うまく行かないこともたくさんあるが、先進国の平均寿命も、科学技術がなければこんなに伸びなかった」と強調した。

 野依さんは同日夜、ノーベル賞受賞者の江崎玲於奈、利根川進、小林誠の各氏と、数学界のノーベル賞といわれる「フィールズ賞」受賞者の森重文氏の5人で科学技術予算削減に対する緊急声明を発表する予定だ。



  次世代スーパーコンピューター  西日本新聞


 政府は世界最高性能のスパコンを開発するプロジェクトを進めている。理化学研究所を中心に富士通、NEC、日立製作所が参加し、2012年の完成を目指してきた。地球環境の変化や災害の予測、新素材開発などに幅広く利用できるとされる。神戸市のポートアイランドに施設をつくる。富士通が「スカラー型」、NECと日立が「ベクトル型」の設計を担当し、両方の演算方式を複合したシステムにする予定だった。

NECスパコン撤退 日立も 政府主導開発計画から
(2009年5月15日掲載)

 NECは14日、政府主導で神戸市に設置予定の次世代スーパーコンピューターの開発計画について、製造段階での参加を見送ると発表した。今後の費用負担は100億円を超えると想定され、業績が急速に悪化している中で開発を続けるのは難しいと判断した。NECに協力してきた日立製作所も参加を中止する。
 
 開発中の次世代スパコンは、毎秒1京(1兆の1万倍)回という世界最速の計算速度を目指している。政府は最先端の「国家基幹技術」と位置付け、総額約1150億円の国費を投じる計画だが、大幅な見直しを迫られることになった。
 
 プロジェクトは文部科学省の主導で2006年に開始。理化学研究所を中心に富士通、NEC、日立が設計を担当してきた。
 
 「ベクトル型」と「スカラー型」という2つの演算方式を複合するのが特徴だが、NECと日立製作所が担当するベクトル型の開発は事実上断念する。スカラー型の設計を担当する富士通は、これまで通り開発を進める。
 
 理研は「スカラー型で世界最速を目指し、システム全体を早急に見直す」と説明。神戸市での研究棟などの建設もいったん停止する考えだ。
 
 NECは海洋研究開発機構が地球温暖化の予測に使っている「地球シミュレータ」などを製造した実績がある。次世代計画に参加してきた技術者らは、NEC独自のスパコン事業に振り向ける。
 
 日立は「ベクトル型」の設計の一部をNECと契約して請け負ってきた。「NECと契約して開発に参加してきたので、独自の判断はできない」と撤退の理由を説明している。


Top500リスト(2009年11月、上位10システム) [編集]ウィキペディア
下表は2009年11月16日に公表された第34回Top500リストのうちの上位10のシステムである[1]。なお日本の最上位は地球シミュレータ(NEC、122.4 Tflops)で34位である

順位
(Tflops) システム名 コンピュータ 開発元 稼働場所 国、年
1  Jaguar Cray XT5 Cray オークリッジ国立研究所 アメリカ合衆国, 2008
2  Roadrunner BladeCenter QS22/LS21 IBM ロスアラモス国立研究所 アメリカ合衆国, 2008
3  Kraken Cray XT5 Cray  NICS アメリカ合衆国, 2008
4 JUGENE Blue Gene/P Solution  IBM Jülich Research Centre ドイツ, 2009
5  Tianhe-I NUDT TH-1 InfiniBand NUDT(自作) National SuperComputer Center 中国, 2009
6 Pleiades SGI Altix ICE 8200EX, InfiniBand SGI NASA/エイムズ研究センター アメリカ合衆国, 2008
7  Blue Gene/L Blue Gene Solution IBM ローレンス・リバモア国立研究所 アメリカ合衆国, 2007
8 Intrepid[2] Blue Gene/P Solution IBM アルゴンヌ国立研究所 アメリカ合衆国, 2007
9 Ranger Sun Constellation System, Infiniband Sun Texas Advanced Computing Center アメリカ合衆国, 2008
10 Red Sky Sun Constellation System, InfiniBand Sun サンディア国立研究所 アメリカ合衆国, 2009


1993年以降に1位を獲得したシステム [編集]ウィキペディア

Cray Jaguar (2009.11 - )
IBM Roadrunner (2008.06 - 2009.11)
IBM Blue Gene/L (2004.11 - 2008.06)
NEC 地球シミュレータ (2002.06 - 2004.11)
IBM ASCI White (2000.11 - 2002.06)
Intel ASCI Red (1997.06 - 2000.11)
日立 CP-PACS (1996.11 - 1997.06) 日立 SR2201 (1996.06 - 1996.11) 富士通 数値風洞 (1994.11 - 1996.06)
Intel Paragon XP/S 140 (1994.06 - 1994.11)
富士通 数値風洞 (1993.11 - 1994.06)
TMC CM-5 (1993.06 - 1993.11)

ふたこと:現状では日本を上げての科学技術が衰退するというような話なのか。ここまで衰退したスパコンの反省も無しに金だけ出せというのはあまりにも虫が良すぎる。野依さん、あなたいくらもらっているの?あなたの言葉から科学者としての声は聞こえない。利益代表の圧力でしかない。科学を標榜するなら、無駄といえどもこれだけの金を大学(教育)に出せというべきだろう。スパコンだけではない。
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