SSブログ

石のつぶやき123 有機物を使って超伝導、すごい [平成阿房伝]

3月4日(水)10  時事通信


有機物で新たな超伝導体=最高温度で電気抵抗ゼロ発現-岡山大

 有機芳香族分子ピセンの結晶にアルカリ金属原子を加え、温度を零下253度まで下げることで、電気抵抗ゼロの超伝導状態になることを、岡山大学大学院自然科学研究科の久保園芳博教授らの研究チームが発見した。4日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 有機分子を使った物質が超伝導状態になった温度としては、これまでで最も高い。久保園教授は「非常に一般的で身近な有機化合物で超伝導体を発見したことは画期的。さらなる有機物の超伝導体発見、実用化に向けた大きな一歩」としている。

 研究では、ピセンの結晶に、アルカリ金属原子のカリウムやルビジウムを加えた場合に超伝導状態が現れたという。 

絶対温度:絶対零度は簡単に言えば、現在の物理学の範囲で一番低い温度(正確には、限りなく近づけるが、到達することは不可能です)。
摂氏温度で、およそ-273℃です。
絶対温度は、この絶対零度を原点とし、摂氏で1℃分上がれば、1K(ケルビン)上がる温度目盛りのことです。よって、絶対温度T(単位はK;ケルビン)と摂氏温度t(単位は℃)の間には
T=t+273
という関係が成り立ちます。
ほぼすべての物質は絶対零度まで冷却すれば固体になりますが、ヘリウムは例外的に絶対零度かつ高圧でなければ固体になりません。
.
超伝導(ちょうでんどう) [ 日本大百科全書(小学館) ] .ある温度(臨界温度)以下(多くの場合、20Kすなわち零下253℃以下)の低温で、金属または合金の電気抵抗が突然ゼロになる現象。1911年、オランダ、ライデン大学のカマーリン・オネスが水銀の超伝導を発見したのが最初である。現在では25種類の金属元素が超伝導になることが知られている。臨界温度のいちばん高い元素は、テクネチウム(Tc)の11.1K、ニオブ(Nb)の9.1Kなどである。いちばん低いのはタングステンの10ミリK(1ミリKは1000分の1K)である。現在、元素周期表の1属にある金属からは超伝導現象はまったくみつかっていない。そこで、核断熱消磁法の発展によって0.1ミリK以下のいわゆる超低温の実現が可能になってきた1981年以降、金あるいは銀における超伝導現象を発見しようとする試みがなされている。

ひとこと:この研究のすばらしさは、有機物で超伝導を実現したことにある。温度が問題である、20Kは今までの超伝導での温度。今問題にされているのは、いかなる高温下でこの超伝導を持続するかが課題になってきている。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。