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狂牛病(BSE)情報894 ヤコブ病診断早く正確に [平成阿房伝]

1月31日(月)11   時事通信


ヤコブ病、早く正確に診断=異常プリオンの新検出法開発-長崎大など

 脳に異常なプリオンたんぱくが蓄積する難病「クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)」の患者から脳脊髄液を採取し、わずかに含まれる異常プリオンを素早く、非常に高い精度で検出する方法を開発したと、長崎大大学院医歯薬学総合研究科の新竜一郎助教や西田教行教授らの研究チームが30日付の米医学誌ネイチャー・メディシン電子版に発表した。

 西田教授の研究室は、厚生労働省のCJDサーベイランス委員会の委託を受け、CJDが疑われる患者の脳脊髄液検査を行っている。この新たな「リアルタイムQUIC(クイック)法」による検査は昨年3月から始めており、早期診断に役立てることを目指している

 日本とオーストラリアで、CJDによる死亡患者計約30人の脳脊髄液についてこの方法を試したところ、80%以上の精度で陽性だった。一方、CJD以外の脳神経変性疾患による死亡患者では100%陰性で、精度の高さが実証された

 この方法は2009年に始めたQUIC法の改良版。正常なプリオンたんぱくの入った試験管に患者の脳脊髄液を加えてかき混ぜると、異常プリオンが結合したアミロイド(繊維状たんぱく質)ができ、検出できる。この際、蛍光を発する試薬を加えることで、異常プリオンが1000兆分の1グラムしかなくても、2日以内に検出できた。 

ひとこと:アルツハイマー病、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)、ヒトの狂牛病(vCJD)の早期診断は喫緊の課題である。これらの病気の診断は、患者の死亡した後の脳サンプルの生検でしか確認できなかった。死亡後であるから脳のサンプルを採ること自体が難しい。血液から診断できないかという試みもなされている。早く診断方法が確立すれば、これほどの朗報はない。
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