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石のつぶやき258 「不都合な現実」、東電の命軽視 [平成阿房伝]

4月1日(金)11 朝日新聞




最大180人、線量計持たずに作業 福島第一原発

 東京電力福島事務所は31日、福島第一原発で作業員が受ける放射線量を測る携帯線量計の数が足りず、多い日で180人が線量計を持たずに作業していたと発表した。内規を改めてグループに1台で作業を進めてきたが、作業員が不安を訴え、他の原発から線量計を集めて全員に持たせることにした。

 発表によると、線量計は地震前に5千台あったが、津波や建屋の倒壊で320台しか使えなくなった。このため、1人に1台持たせる内規を変更し、一定の条件下でグループで1台だけ持たせ、全員が同じ線量を受けたと見なしていた。

 グループに1台としたのは、事前に作業場所の線量を測って線量に変化がない、作業で受ける総線量が10ミリシーベルト以下である、全員が同じ作業をする、という条件を満たす場合に限り、持っていなかった作業員の線量も把握できていたとしている。  
不足分は福島第二原発や他の原発から集める予定で、作業が大きく遅れることはなさそうだという。福島事務所原子力技術グループの山中和夫課長は「作業員が不安を感じたことは申し訳なく思う」と話した。

 厚生労働省の担当者は「事実とすれば、重要な問題。原発事故が起きた現場で、作業員の健康管理をチェックできる状態だったのかどうか、今後調べたい」と話した。


ふたこと:このことこそ、原発の底辺で働いている使い捨て労働者の象徴であるが、この世界最大のショウにすら、金をけちる東京電力の醜い畜生の悲しい姿がある。津波で携帯線量計を損失したという。それを強弁するなら、3週間も経って人の命を守る携帯線量計の手当ができていない現実に命軽視意外、なにものでもない。従来このような調子でごまかしごまかしやって来たのである。そこには何の危機感もなく、人の命なぞ、考えることはつゆほどもなかった。その集大成が、世界につきつきられた「不都合の現実」なのである。
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