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石のつぶやき356 フクシマ原発 臨界  [平成阿房伝]

読売新聞(2011年11月2日11時22分)



福島第一原発2号機、臨界か…ホウ酸水注入 

東京電力は2日、福島第一原子力発電所2号機の格納容器内で核分裂した際に生じるキセノンと見られる放射性物質を極微量検出したと発表した。

 キセノン133は半減期約5日、同135は半減期約9時間と非常に短いため、原子炉内で一時的に小規模な臨界が起きた可能性もあるとしている。東電の松本純一・原子力立地本部長代理は2日の記者会見で、「原子炉の冷却は進んでおり、大きな影響はない」と述べた。東電と政府は、原子炉を安定的に冷却する「冷温停止状態」の年内実現を目指しているが、今後慎重な判断を迫られそうだ。

 東電は2日未明、中性子を吸収して核分裂を止めるホウ酸水を注入した。2号機の原子炉の温度や周辺の放射線量に大きな変化は認められていない。松本本部長代理は「核分裂反応が連鎖的に起きる再臨界が継続している状態ではない」としている。

 原子炉に存在する中性子による核分裂が起きたか、あるいは2号機で注水を増やしたことで炉内の水温が低下し水の密度が増えたことによって、局所的な臨界が起きた可能性があるとしている。

 2号機では、先月末から格納容器内のガスに含まれる放射性物質をフィルターで除去するシステムを稼働させており、キセノンは1日、このガスから検出された。検出濃度はキセノン133、キセノン135ともに1立方センチ当たり約10万分の1ベクレル

極微量のため、東電は再検査を日本原子力研究開発機構に依頼する。

 1~3号機のなかで原子炉の冷却が遅れていた2号機は、9月14日から注水増を実施。同28日に冷温停止状態の条件である原子炉圧力容器の底部温度が100度を下回り、今月2日午前5時現在で76度と安定して低下傾向になっている

 ◆臨界=核物質の反応が連続的に起こること。核燃料中のウランなどの原子核は、一定の割合で分裂を起こし、熱や中性子を出す。出てきた中性子が他のウラン原子核にあたると、そこで再び核分裂が起きる。原子力発電では中性子の発生の頻度や速度を制御して臨界状態を持続しているが、条件が整えば自然な状態でも臨界は起こる。


ふたこと:キセノンは検出したが、臨界は起きていないという。中性子線は検出できないという。それなのに臨界ではないという。キセノンの値は、信用するかどうかだけである。科学者は、その発表された値だけで判断する。前提は東電の発表した数値の真偽だけだ。一番の問題は中性子線も測れない状態で正しい値が把握できるかということだ。注目すべきは、ホウ酸水の注入だろう。とにかく収めたいというだけだが、どこに焦点を当てるかが不明である。メルトダウンした核燃料物質がどこにあるかも分からない。  残念なことに、東電がいうことだけだ、誰もそれが正しいかはわからない。東電が適当に流すだけだ。誰もそのようなデータではまともな判断は出来ない。  今回のことは、臨界に達したと判断するのが妥当といえる。
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