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石のつぶやき646 主権とは何ぞや? [平成阿房伝]

4月28日(日)13  20時19分) 時事通信


政府が「主権回復」式典=沖縄知事、4野党欠席

 政府は28日午前、1952年のサンフランシスコ講和条約発効から61年を迎えたのに合わせ、「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」を東京・永田町の憲政記念館で初めて開催した。安倍晋三首相は式辞で、「私たちがたどった足跡に思いを致しながら、未来へ向かって希望と決意を新たにする日にしたい」と表明した。

 式典には天皇、皇后両陛下のほか、衆参両院議長、最高裁長官ら各界代表約390人が出席した。

 首相は式辞で、太平洋戦争敗戦後の7年間を「わが国の長い歴史に訪れた初めての、そして最も深い断絶であり試練」と位置付けた。その上で、戦後日本が「普遍的自由と民主主義と人権を重んじる国柄」を育んだとの認識を示し、「私たちの世代は日本をもっと良い、美しい国にしていく責任を負っている」と強調した。

 また、首相は、条約発効により沖縄、奄美諸島、小笠原諸島が「日本から切り離された」とし、特に沖縄の本土復帰が最も遅れたことに言及。「沖縄が経てきた辛苦に、ただ深く思いを寄せる努力をなすべきだ」と訴えた。

 沖縄では、4月28日は「屈辱の日」と呼ばれる。政府は全都道府県知事に招待状を送ったが、仲井真弘多沖縄県知事は県民感情を考慮して出席を見送り、高良倉吉副知事が代理出席。同県では28日、野党系県議らが式典に抗議する集会を開いた。

 式典開催は、自民党が昨年の衆院選の際に発表した政策集に明記した。政府は各党を招待したが、生活、共産、社民、みどりの風の4党は、世論が割れている中での式典開催を「天皇の政治利用」などと批判、欠席した。 

4月28日(日)13  15時26分 時事通信


基地負担の苦しみ今も=「主権回復してない」―政府式典に怒りと失望・沖縄-

 サンフランシスコ講和条約発効により、沖縄は日本から切り離され、本土復帰まで20年間にわたり米国の施政下に置かれ、過重な基地負担につながった。政府が「主権回復の日」と位置付ける条約発効日は、沖縄では「屈辱の日」とも呼ばれる。県内では政府に対する怒りや失望の声が広まっている。

 民間人を巻き込む地上戦が展開された太平洋戦争末期の沖縄戦の被害者らが損害賠償と謝罪を国に求めた訴訟で、原告団長を務める野里千恵子さん(76)は、主権回復記念式典について、「沖縄が犠牲になった日であり、とんでもない話だ。基地が沖縄にあるのではなく、基地の中に県民が住んでいるのが現状。お祝いするムードではまったくありません」と憤る。

 米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)から約400メートルの場所に住み、米軍機の夜間訓練などで騒音被害を訴える飲食店従業員の赤嶺和伸さん(59)は、「沖縄と政府の間には大きな隔たりがある。沖縄が置かれた歴史や現状を分かってもらわないと、47番目の都道府県にはなれない」と話した。

 戦後、米施政下の沖縄で本土復帰運動に尽くし、那覇市長や衆院議員を務めた故・瀬長亀次郎氏の資料を展示する「不屈館」(那覇市)では、「屈辱の日」を資料や写真で振り返る企画展を開催している。瀬長氏の次女で同館長の内村千尋さん(68)は「式典開催決定を知り、すぐに企画展を決めた。怒りの表現のしようがない。今も沖縄では戦争は終わっていない」と話す。

 琉球大学法科大学院の高良鉄美教授(憲法学)は、日本国内での米軍人・軍属による事件、事故で、容疑者の身柄拘束などで日本側が不利な状況に、「現在も日本は主権を回復していない。これを屈辱とは思わないのか」と指摘する。その上で、「講和条約の発効で、日本が目指す方向へ進んだとは言いがたい。4月28日を、国民主権や基本的人権について考える日にすべきでは」と語った。 


ふたこと:菅は消費税増税を、野田は消費税増税を自公と密約して決めた。さらにTPP参加を言い出した。唐突である。安倍は野田を引き取り、TPP参加を突き進んだ。これら一連の流れはアメリカのシナリオ通りで、円安と株高を演出した。で、アメリカの属国として思惑通りに安倍くぐつは、真価を発揮していた。ところが、『26日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、安倍晋三首相が「侵略の定義は国際的に定まっていない」と発言したことについて「歴史を直視していない」と批判する社説を掲載した。社説は、安倍首相がこれまでに決断した環太平洋連携協定(TPP)への参加や防衛費の増額などを肯定的に評価。その上で、首相による歴史の修正主義が「全ての成果を台無しにしかねない」と懸念を表明した。』 このことは、安倍がアメリカの思惑とは違う方向を示したということだ。それが何であるか。日本の侵略戦争は歴史的事実であり、従軍慰安婦も同様である。安倍は未来志向というご都合主義で、日本の過去を誤魔化そうとしているのは、今に始まったことではない。では何故安倍を批判する論調が唐突に出てきたのかということだ。やはり「主権回復」の式典だろう。
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