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石のつぶやき809 11月23日は勤労感謝の日であった [平成阿房伝]

11月23日(日)晴 14

 健さんもいってしまった。

 昨日11月22日は先生の命日だった。花を手向けた。先生が好きな花は何であったか、無粋な男は聞きもしなかった。適当な花を見繕ってもらう。母の好きだったバラも入れた。店員は、バラには棘があるので好まれないというた。へーという感じだ。
 先生宅を訪れ、インターフォンを押すと奥さんが出てこられた。小一時間ほど話した。蔵書の引取先は探さなければならない。先生はゆくべきところは決まっていると言っていた。ただ惜しむらくは一言、[誰ですか]と聞けなかったことにある。家族にはもちろん言っていない。さてどうするか、
 閑話休題

 考えてみれば今日は[勤労感謝の日」である。勤労とは、心身を労して努めに励むこと。あるいは一定の時間内に一定の労務に服すること(広辞苑)。[勤労感謝の日」国民の休日の一。十一月二十三日。勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝し合うという日。もと新嘗祭(にいなめさい)[広辞苑]。ちなみに労働とは、ほねおりはたらくこと。体力を使用してはたらくこと。人間がその生活に役立つように手・脚・頭などをはたらかせて自然質料を変換させる過程。(広辞苑)
 この祝日は、百姓のためにある。一定の時間内とは夜明けとともに日が暮れるまではたらかざるを得ない貧困百姓を祝う日であるのだ。なんと勤労にふさわしい言葉であろうか。今では貧困難民ばかり、祝うどころではない。勤労が感謝されてはいない、どれだけ金を稼いだだけが単純評価される嫌な世となった。派遣労働など評価の範疇にも入らない。ましてや他の貴重な割の合わない職業は、ただ消えゆく悲しい姿でしかない。伝統的な産業もそれに入る。食えない存在となっている。貴重な労働が評価されないとしたら。勤労感謝とはいったい何だろうか、ということになろう。グローバリゼーションとはそんなものである。対金銭効果のみを求めれば、すべて消えゆく運命にある。ただただ貧困のみが助長されていく。今の世界はそうなっている。それがしかるべきか否かは、貴方の価値観次第であろう。 

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