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石のつぶやき1037 九電 貯水池崩壊の報告、なぜ今頃 [平成阿房伝]

ふたこと:この記事を読んでおや?と思わせるのは、発表の日である。16日に水量計に異常があったので、九電は当日ヘリコプターを飛ばして貯水施設が崩落しており、貯水してあった水が流失したことを確認している。雨が降っていなければ、下流の村落が土石流で流されて二人の死者を出している原因は、この貯水池の水ということになる。人二人が亡くなっているのに九電は、今頃になって発表した。それも責任を曖昧にして今流行の第三者委員会のようなものに調査させるという。こういうのを白々しいという。  ヘリコプターを何機も飛ばしていた大手のマスコミは貯水池の損壊状況をみていなかったのか。救助隊が水を抜いていた映像を見たが、その水はどこから来たものか、ちょっと想像力、そんな大層なものでもないか、わかるはずであろう。

5月7日(土)16 21時28分配信 毎日新聞


熊本地震>発電所の水が大量流出 周辺集落で泥流被害


 熊本地震で熊本県南阿蘇村立野の山間部にある九州電力の水力発電所「黒川第1発電所」の貯水施設が損壊し周辺で土砂崩れも起きたことについて、九電が今月中旬にも現地調査に入ることが分かった。九電によると、損壊で推定1万トンの水が流出しており、土砂崩れや付近の集落被害との因果関係を調べる。有識者の意見も取り入れる方針。集落では少なくとも民家9戸が泥流で被災し2人が亡くなっている

 九電によると、黒川第1発電所は黒川の取水堰(ぜき)から引いた水を導水路で標高約450メートルのプール状の貯水槽に導き、流下させて発電している。集落は貯水槽から南西に約300メートル下った場所にあり、貯水槽との標高差は約110メートル。

 4月14日夜の地震発生後の点検では施設の異常は確認されなかったが、16日の本震後にヘリコプターで上空から調べたところ貯水槽が壊れていた。貯水槽の余った水を流す水路も、崩れた斜面を通っている部分が損壊していた。損壊により一般的な50メートルプール四つ分の容量に相当する約1万トンの水が流出したと推定されるという。本震発生時、2機の発電所のうち1機が稼働中だった

 集落の男性(59)は16日午前1時25分の本震直後、自宅にいて外でゴーッと音がするのを聞いた。「土石流と思い逃げようとしていたら、家の中に泥流が流れ込み膝までつかった」。当時雨は降っていなかったという。民家5戸が流され、4戸が泥に埋まった状態となり、流された家に住んでいた片島信夫さん(69)と妻利栄子さん(61)が亡くなった。2人は自宅から数十メートルほど離れた泥の中から遺体で見つかった。

 こうした被害に対し、九電熊本支社は「(貯水施設損壊との)因果関係があるかないかも含めて詳細に調査する。調査の透明性、客観性を担保するため、調査のあり方の検討に外部の有識者を活用することを考えている」としている。まずは現地で目視と土砂採取による調査をした上で、地質を調べるボーリングも実施する予定。

 集落の区長の男性は「水がなければ被害は小さかったはず。村を交え補償を前提に九電と協議したい」と話している。

 熊本地震の被災地の現地調査を続けている北園芳人・熊本大名誉教授(地盤防災)は「強い揺れで土砂崩れが起こり、その衝撃で設備が壊れたのだろう。土砂とともに流れた水が被害を及ぼした可能性はある」と話している。【取違剛】
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5月10日(火)16 スマートジャパン


水力発電所の損壊で地震の被害拡大か、運転開始から106年が経過していた



 地震で損壊した「黒川第一発電所」は九州電力が熊本県内で運転する最大の水力発電所(揚水式を除く)である。運転を開始したのは実に106年も前の1910年(明治43年)のことだ。地震の被害が大きかった南阿蘇村にあり、近隣では地滑りや地割れが広範囲に発生して送電線が使えなくなっていた

 黒川第一発電所の設備のうち、発電に利用する水を貯えるためのヘッドタンク(上部調整池)や導水管などが損壊して、大量の水が流出したことが明らかになっている。この流水によって周辺地域の土砂崩れを引き起こした可能性があるため、九州電力は有識者を交えて因果関係の調査に乗り出すことを決めた。地元の関係者に事前説明を実施したうえで5月20日(金)までに調査を開始する予定だ。

 熊本県で4月14日と16日に発生した2回の大きな地震によって、九州電力が県内で運転する水力発電所のうち7カ所で導水管が破損するなどの被害が報告されている。詳細については現在のところ不明だが、震源に近い黒川第一・第二・第三発電所に甚大な被害が発生したとみられる。

 3カ所の水力発電所は阿蘇山を源流とする白川(しらかわ)と黒川の水を利用している。雨が多くて川の流れが急なため、古くから水力発電が盛んな地域だ。その一方で流域では豪雨による洪水の被害が頻繁に発生してきた。黒川第一発電所の近くでは新しいダムを建設して洪水対策を強化する計画も進んでいた

 黒川第一発電所は最大出力が4万2200キロワットもあり、川の上流に設けた巨大な調整池に水を貯めて発電する方式だ。貯水量は最大で4億立方メートルに達する。調整池から発電所までは導水管で7キロメートル以上にわたって水を送り込む。それぞれの設備で老朽化が進んでいたことは間違いなく、耐震性が十分だったかが問われる。

 水力発電所は火力発電所や原子力発電所と比べて構造が単純で、設備が老朽化しても問題なく発電できるケースが多い。現在も全国各地で古い水力発電所が数多く運転中だ。電力会社のほかに自治体や民間企業が運転する水力発電所を含めて、耐震性の確認・強化を急ぐ必要がある。
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