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狂牛病(BSE)情報662 ヒトの狂牛病の不安再燃 英 [平成阿房伝]

12月18日(金)09  The Press Association



         ヒトの狂牛病感染の不安広がる

 今までになかったタイプのヒトの狂牛病である変異型CJDが、すでに感染してまだ症状の出ていない感染者に恐怖をよみがえらせた。

 今年1月、vCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)で亡くなった30歳の男性の遺伝子構成が、感染してからの潜伏期間が長く何十年にも及ぶ場合があることを意味している。

これが事実とすれば、自覚症状のない感染した人が人数は分からないが、かなり生存しているということになる。

 これらの人々は、かなり小さいときに狂牛病(BSE)にかかった牛肉を食べて感染した。症状が進行して死亡するかどうかは、どれだけの時間が過ぎて病気が進行していくかにかかわっている。

感染した人の多くは発症するまでもなく、他の病気で死んでしまうと専門家はいう。

 90年代の狂牛病騒動は、何千人もの人たちが死ぬ恐怖を引き起こした。不幸は現実とならなかった。1994年以来、世界でおよそ200人のvCJDが確認されただけである

 イギリスでは確認されたのと推測されたヒトの狂牛病感染者数は、4人のまだ生きている人を含めて170人である。今までにvCJDと確認された人は全てMMで表されるヒトのプリオンタンパク質の同型接合体(ホモ接合体)遺伝子である。変異プリオンタンパク質はこの病気のもとになる感染物質と考えられている。

 同じ遺伝子でもVVやMVという形をとることもある。人格変化、物忘れ、不安定な動作や幻覚の症状が苦しみ死亡した男性は、初めて異型接合体(ヘテロ接合体)であるMV構造であることがわかった。研究者はこのヘテロ接合体MV型のプリオン遺伝子を有するヒトは潜伏期間の長い脳の病気になると指摘している。この脳症はパプアニューギニアの人肉食いから起こったクールー病、そして成長ホルモン接種が原因のCJDも含まれる。
 
 ランセットLancetの記事は、クールー病のMV型は発病するまで50年以上かかることがあるという。MV遺伝子はvCJDに感染すると同じように長い潜伏期間になるという。 人口の三分の一がプリオン遺伝子がMM。もしBSEプリオンのリスクにさらされた後プリオンの病気を発症しやすい他の遺伝子タイプ(MV人口の47%がこの型)であれば、より長い潜伏期間となる。診断基準にあうかどうかは別としてさらに多くのヒトの狂牛病が発生する可能性がある。


ひとこと:小さいときに感染したというのは、ベビーフードからと推測されている。とすればかなりの人が感染していることになる。ただ潜伏期間が長いので症状が出ないだけなのだ。30年近くなって発病する。クールー病では50年以上の場合もあるという。ということであれば、ヒトの狂牛病のキャリヤーはかなり多く潜んでいることになる。これがvCJDが今後かなり発症するという根拠となる。
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