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石のつぶやき186 先ず高速道路をロハにしよう [平成阿房伝]

9月16日(木)10 朝日新聞朝刊

交通機関の料金 「高止まり」総点検が必要

名古屋商工会議所副会頭
トヨタ自動車相談役
栗岡 完爾


8月11日付けの記者有論「リニア中央新幹線 建設の前に新幹線の値下げを」が目にとまった。同26日付の「わたしの視点」にはJR東海の反論「今を浪費してはならない」が載ったが、国内の交通費や輸送費は高止まりしていて問題があると思う。 
 中国では昨年末、時速350㌔という世界最高速の列車「和諧号」が登場した。武漢-広州1069㌔の料金は6100円(普通席)。ほぼ同じ距離の東京-新下関の新幹線料金は2万60円で3倍強かかる。 鉄道に並ぶ輸送手段である高速道路は、それ自体は動かない公共財なのに、定額制ではなく、鉄道やタクシーと同様に距離比例型の料金体系を課している。これは国際的にもまれだ
 わたしが勤めるトヨタで、太平洋岸側からロシア西部までシベリア鉄道などで自動車部品を運ぶ費用を調べたとことがある。仮に日本海岸側輸出する場合、太平洋側から日本列島を横断して運ぶわずかな距離の陸上輸送が全行程の3~4割を占める。国内の輸送費が、国際感覚でみると異常な高額であることを示している。
 名古屋商工会議所の副会頭になってからは、全国の知事や経済界などから、名古屋企業の誘致への協力を求められるようになった。提示される工場用地の価格は割安で、労務費も名古屋周辺と比べて申し訳ないほど低廉だ。ところが、製品を首都圏などの消費地に運ぶ輸送費が高くつき、事業が成り立たない場合が多い。 人の移動にしても、物の輸送費にしても、その高止まりが地域の経済活性化や雇用拡大の道を閉ざしている、という見方もできるのではないか。
 成長戦略の柱として「日本国内への投資の促進」が唱えられている。だが、高速道路や鉄道の高い料金が改善されない限り、「ジャパンパッシング」(日本素通り)の流れが止まらないだろう。世界の企業は投資先を決めるにあたって、当然ながら移動コストを国際比較している。しかし日本国内では、用地代や人件費が高いことは認識されているのに、交通や物流コストにはあまり目が向けられていない。 政府は今、世界とつながる窓口として空港や港湾の機能強化を急いでいる。しかし、それらにアクセスする国内の輸送手段のコストが競争上、劣っているようでは、せっかく強化しても役割を果たせない。港や空港といった「点」が国際競争力を持つだけではダメで、輸送網という「線」の競争力がなければいけない。
 長い間、独占を謳歌してきた公共交通機関の料金の総点検が必要ではないか。高速道路や鉄道の運営は民営化が進んだが、それらの国際競争力をつけるためにも、安全とコスト削減の両立、そして料金の値下げの方法を真剣に議論するべきだ

ふたこと:議論しているようではもう遅い。今出てある政策、高速道路料金無料化を確定すればよい。全てがそこから始まる。わたくしは金のあるとき、どうしても急ぐことがあった。旭川から大阪まで飛んだ。8月の終わりに近かったと思う。片道運賃が43,000円。こんな値段どこから湧いてきたのか、官僚が認めてきたわけだ。これで日航も全日空も存在していることが不思議なのである。こんな料金を認めている日本国民がアホだと云えようが、お上がしていることは正しいという意識を刷り込んできたのは、今までの政権政党なのである。輸送料金が安ければ国際的な競争力は、日本の中にもつくれる。トヨタの人が言っているのだから間違いない。高速道路料金を只にしよう。
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