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石のつぶやき250 ヘラクレスは助けてくれない? [平成阿房伝]

3月18~19日(金)11


    未曾有の災害から1週間、原発は暴走しかけている?
 原子力安全・保安院が今回の福島第一原発の危険度がアメリカのスリーマイルアイランドの事故と同一だと発表した。このような認識では残念ながらアウトである。事故の評価を小さくしょうとする姑息な保身に終始している。同時に東京電力の隠蔽体質が、具体的事実を出さないのである。それらが相俟って今回の事態を出来させたのである。
18日になって原子力安全・保安院は、福島第一原発の1~3号機が国際原子力事象評価尺度で「レベル5」に相当すると暫定評価を発表した。これはアメリカスリーマイル島事故と同レベルである。メルトダウンは原子炉格納容器内に閉じこめられていた。それでも原発外に放射性物質が多量に放出され、放射性物質の封じ込めと回復措置に8年と多大な費用を要した。
4号機は「レベル3」とした。
 テレビの画像を見ていると、水蒸気が出ているのは2号機と3号機である。1号機、4号機は全くみられない。使用済み核燃料棒の状態については、1,2号機については不明、3,4号機については損傷の疑い(朝日新聞)。水蒸気が出ていないということは、使用済み核燃料棒の冷却プールに十分な水があるか、全くないかのどちらかである。冷静に判断すれば、プールの水がないということになる。アメリカの専門家は4号機に注目している。使用済み燃料棒は1号機292本、2号機587本、3号機517本、4号機1331本。さらに4号機は、取り出して半年も経たない燃料棒なのである。冷却装置がなければ、暴走する可能性があるということだ。結論はチェルノブイル同様の事態になるだろうという。何兆円もかかり、10年以上の年数を要することになるという。
 さらに悪いことに、3号機はMOX燃料を使用している
 水でがうまく冷却できれば、暴走の危機機は回避できるが、全て後手後手である。そうならないことを祈るのみである。
安全神話の結果を我々日本人は甘んじて受けなくてはならない。

 註: MOX燃料(モックスねんりょう)とは混合酸化物燃料の略称であり、使用済み燃料中に含まれるプルトニウムを再処理により取り出し、二酸化プルトニウム(PuO2)と二酸化ウラン(UO2)とを混ぜたものである。
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