石のつぶやき254 被爆?日常のことで問題にされない [平成阿房伝]
3月25日(金)11 読売新聞
汚染水に高濃度放射性物質、核燃料破損・漏出か
東京電力福島第一原子力発電所3号機で作業員3人が 被曝 ( ひばく ) した問題で、東電は25日、3人が同日午後0時25分、放射線医学総合研究所(千葉市)に移送されたと発表した。
4日程度経過を観察する。うち2人は福島県立医大病院に入院していたが、これまで急性放射線障害の症状は出ていないという。作業員は被曝量の警報が出ていたにもかかわらず作業を続けていたことも判明。経済産業省原子力安全・保安院は再発防止のため、作業時の放射線管理のあり方を改善するよう口頭で指示した。
東電によると、被曝したのは、協力企業社員の30歳代男性2人と20歳代男性。3号機タービン建屋地下1階で24日、電気ケーブル敷設作業中に約40~50分間、くるぶしまで水につかり、緊急作業時の年間被曝限度に近い173~180ミリ・シーベルトの放射線を浴びた。
東電は25日、現場にたまっていた水を採取し、分析した結果、ヨウ素131やセリウム144、セシウム137など9種類の合計で、1立方センチ・メートルあたり約390万ベクレルの放射性物質が検出されたことを明らかにした。 セシウム137は核燃料内に存在するため、東電は3号機の原子炉か使用済み核燃料一時貯蔵プール内の燃料が損傷して溶け出し、外部に漏れた可能性があるとしている。
東電によると、たまっていた水の放射性物質の濃度は、通常運転時の原子炉内の冷却水の1万倍。ただ、核燃料は金属で覆われており、冷却水に放射性物質が漏れ出すことはないため、通常時の放射性物質の濃度はかなり低く、今回、溶け出た物質の量はあまり多くないとみられる。
3人は作業中、被曝量が20ミリ・シーベルトを超えると鳴動するよう設定した線量計を携帯。途中で線量計のアラームが鳴っていることに気づいたが、前日の作業時には現場付近の放射線量が低かったため、線量計の故障と思って作業を続けた。東電の内規では作業の前後には現場の放射線量を計測すると定めているが、今回は作業後に線量計の計測値を確認していただけだったという。
保安院の指導を受け、東電は同原発の全作業員に対し、線量計のアラームが鳴った際には作業を中断し、水にぬれた場合は直ちに検査するよう指示。25日朝から、3号機のタービン建屋地下1階以外での復旧作業を再開した。同地下1階にたまった汚染水を取り除く作業も計画している。
ふたこと:被爆は日常茶飯事なのであった。闇から闇へと葬られていたというのが、原発で働く労働者の常識であった。下請け、孫請けで働いた単純労働者は、ほとんど立ちん坊であった。山谷や釜ケ崎でかき集めた日雇い労働者であった。 今回の場合は、技術的な要素が求められている緊急喫緊事態ですから、プロの集団である、関電工の社員とされている。 保安院はあってはならないことと言っているが、今回の事態が発生したからであって、事故は日常茶飯事であった。 東電の社員は現場の保守・点検に関わらない。全て協力会社の存在なしに成り立たない構造になっている。東電は何の指示もできない。原子力安全・保安院は、何もしない、というより何もできない。問題の解決に的確な指示をしなければならないのに、1週間も逃亡していた。ことが起これば何の対処もできない。これを「想定外」ということになってしまうのだろうか。単純な人災である。
汚染水に高濃度放射性物質、核燃料破損・漏出か
東京電力福島第一原子力発電所3号機で作業員3人が 被曝 ( ひばく ) した問題で、東電は25日、3人が同日午後0時25分、放射線医学総合研究所(千葉市)に移送されたと発表した。
4日程度経過を観察する。うち2人は福島県立医大病院に入院していたが、これまで急性放射線障害の症状は出ていないという。作業員は被曝量の警報が出ていたにもかかわらず作業を続けていたことも判明。経済産業省原子力安全・保安院は再発防止のため、作業時の放射線管理のあり方を改善するよう口頭で指示した。
東電によると、被曝したのは、協力企業社員の30歳代男性2人と20歳代男性。3号機タービン建屋地下1階で24日、電気ケーブル敷設作業中に約40~50分間、くるぶしまで水につかり、緊急作業時の年間被曝限度に近い173~180ミリ・シーベルトの放射線を浴びた。
東電は25日、現場にたまっていた水を採取し、分析した結果、ヨウ素131やセリウム144、セシウム137など9種類の合計で、1立方センチ・メートルあたり約390万ベクレルの放射性物質が検出されたことを明らかにした。 セシウム137は核燃料内に存在するため、東電は3号機の原子炉か使用済み核燃料一時貯蔵プール内の燃料が損傷して溶け出し、外部に漏れた可能性があるとしている。
東電によると、たまっていた水の放射性物質の濃度は、通常運転時の原子炉内の冷却水の1万倍。ただ、核燃料は金属で覆われており、冷却水に放射性物質が漏れ出すことはないため、通常時の放射性物質の濃度はかなり低く、今回、溶け出た物質の量はあまり多くないとみられる。
3人は作業中、被曝量が20ミリ・シーベルトを超えると鳴動するよう設定した線量計を携帯。途中で線量計のアラームが鳴っていることに気づいたが、前日の作業時には現場付近の放射線量が低かったため、線量計の故障と思って作業を続けた。東電の内規では作業の前後には現場の放射線量を計測すると定めているが、今回は作業後に線量計の計測値を確認していただけだったという。
保安院の指導を受け、東電は同原発の全作業員に対し、線量計のアラームが鳴った際には作業を中断し、水にぬれた場合は直ちに検査するよう指示。25日朝から、3号機のタービン建屋地下1階以外での復旧作業を再開した。同地下1階にたまった汚染水を取り除く作業も計画している。
ふたこと:被爆は日常茶飯事なのであった。闇から闇へと葬られていたというのが、原発で働く労働者の常識であった。下請け、孫請けで働いた単純労働者は、ほとんど立ちん坊であった。山谷や釜ケ崎でかき集めた日雇い労働者であった。 今回の場合は、技術的な要素が求められている緊急喫緊事態ですから、プロの集団である、関電工の社員とされている。 保安院はあってはならないことと言っているが、今回の事態が発生したからであって、事故は日常茶飯事であった。 東電の社員は現場の保守・点検に関わらない。全て協力会社の存在なしに成り立たない構造になっている。東電は何の指示もできない。原子力安全・保安院は、何もしない、というより何もできない。問題の解決に的確な指示をしなければならないのに、1週間も逃亡していた。ことが起これば何の対処もできない。これを「想定外」ということになってしまうのだろうか。単純な人災である。
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