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石のつぶやき278 メルトダウンだけではない、圧力容器も格納容器も損傷 [平成阿房伝]

5月12日(木)11   共同通信


  1号機の核燃料、完全露出し溶融 圧力容器の底で冷却


 東京電力は12日、福島第1原発1号機で、原子炉圧力容器内の冷却水の水位が想定よりも低く、長さ約4メートルの燃料が完全に露出して、溶け落ちたとみられると発表した。どれくらいの燃料が溶けているかは不明。溶けた燃料は圧力容器の底を傷付け、そこから水や溶けた燃料が外側の格納容器に漏れた可能性もあるとしている。これまで圧力容器内の水位は通常時の燃料上端から約1・5~1・7メートル下とみられていたが、水位計を調整して測った結果、5メートル以下と分かった。ただ圧力容器の表面温度は、上部から下部まで100~120度と比較的低く、東電は「燃料は(水に漬かって)冷却できている」と強調している。東電はこれまで、炉心の損傷割合は55%と推定していた。関係者は燃料がすべて溶けた可能性も否定せず、損傷度合いが深刻であることは確実だ。

ふたこと:水素爆発を起こした時点でメルトダウンがあったということを東電側は認識していた。全ての燃料棒がメルトダウンして圧力容器の底に落ちた。そして圧力容器に穴が開いた。それは窒素を注入しても圧力が上がらなかったということが証明している。水位も上がらなかったわけである。その水はどこに流れたのか?格納容器に溜まれば、漏出したなどということはいわないだろう。格納容器も穴が開いていて海に流れたことは自明の理である。  アメリカのスリーマイルアイランド原発のメルトダウンは、燃料棒の3割が融けただけで冷却装置ははたらいていた。それで10年余の月日と莫大な費用がかかった。福島はその入り口にもいっていない。何が起きても不思議でない状態がずっと続いているのである。東電が突然損害賠償の枠組みを受け入れる背景には、想定を越えた事実が出来したからではないのか?避難計画も損害賠償も根底から覆すような・・・。比較的順調にいくと思われた1号機がこの有様では、後の2,3,4号機については、推して知るべしである。
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