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石のつぶやき355 アイヌ民族が党を結成、権利を主張 [平成阿房伝]

10月30日(日)11 朝日新聞


アイヌ民族が初の政党結成へ 参院比例に候補擁立目指す

 アイヌ民族による政治団体が北海道で発足することが29日決まった。アイヌ民族が求める施策が実現しないことへの不満と危機感が背景にあり、参院選比例区や地方選での候補者擁立を目指す。政治団体として選管へ届け出をし、年明けに結成大会を開く予定だ。  

同日夜、札幌市で「アイヌ民族党(仮称)」結成に向けた準備会が開かれた。代表には、アイヌ民族初の国会議員、故萱野茂・参院議員の次男、志朗氏(53)=萱野茂二風谷アイヌ資料館館長=が就任する見通し。役員には、アイヌ民族最大の団体・北海道アイヌ協会理事や支部長も名を連ねる予定だが、同協会全体として党を支援するかどうかは未定という。同協会によると、アイヌ民族による政治団体の結成は初めて。  参院選比例区には候補者10人程度の擁立を検討。候補者は原則、アイヌ民族とするが、アイヌ民族でなくても党には加入できるという。


ふたこと:わたくしがアイヌ民族のことを知ったのは、石森延男原作の「コタンの口笛」だった。日本の原住民であるにもかかわらず、倭人に押されて北海道にまで追いやられた。そんなアイヌの人たちの生活を綴ったのがこの小説である。倭人からの厳しい差別と偏見で、民族としての尊厳を失ってアイヌ民族のアイデンティすらなくし、アイヌであることすら憚れるという悲しい歴史でもあった。本来原住民には土地の権利の問題があったはずだ。アメリカのインディアン、オーストラリアのアボリジニ、ニュージーランドのマオリの原住民は先祖代々の土地の所有を認められている。アイヌにはそれがない。倭人の都合のよいようにされた歴史を今探るべきであろう。彼らの主張の場として党の形成もひとつの方法だ。この動きにささやかながら賛意を表します。
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