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狂牛病(BSE)情報1007 アメリカ、狂牛危機 [平成阿房伝]

4月26日(木)12  by JOHN STAUBER CounterPunch


            アメリカの狂牛危機

アメリカ人は2003年12月に最初の狂牛病が確認されたときのことを思い出さねばなるまい、それは重大なニュースであった。アメリカ農務省(USDA)と食品薬品局(FDA)は、この怖ろしい常に致命的な人や牛に痴呆を感染させる共食いを止めるように、何年も前から農場と私も参加した消費者グループの弁護士によって要請されていた。最初の牛がワシントン州で発見されたとき、政府はそのような飼育方法を止めると言った。そしてメディアが去った。しかし一度カメラが消えてリポーターがいなくなると、何も重大なことは変わらなかった

 アメリカでは、乳牛の仔牛は母から離されて、死んだ牛から採取した血と脂肪で育てられている。このことが、何十年もここアメリカに潜む狂牛病に罹る方法であることは疑いない。そしてこのような飼育方法で病気が広がっていく。アメリカで4番目のこの牛がどのように感染したかは、誰にも分からない。多分この牛は、牛の血で育てられた。牛のタンパク質である牛脂を含む飼料で飼育されたのであろう。あるいはアメリカには狂牛豚が存在するかもしれない。それはまだ発見されていない。なぜなら豚が検査されることは全くないからである。ブタは豚と牛の副産物で飼育され、そしてこれら豚の血液、脂肪、その他の残骸で、牛は飼育される。
 このようなアメリカの飼育方法は、狂牛病対策が適切に行われている他の国では禁止されていて違法である。ここアメリカでは、共食いの飼育を止めることによってこの病気の感染を防ぐ、というより、狂牛は不十分な検査とたいそう十全なPRで隠されている。アメリカの牛は今だに、ほ乳類の血液、脂肪とタンパク質で飼育されている。それがわれわれ人間を死の危険にさらし、人の血液製品の安全性を長期に渡って脅かしている。死んだ動物の残骸から安易な方法と安価な蛋白源をアメリカの家畜業界に供給している。

 私はこのことを1989年頃に調べ始めた。1996年英国政府によってこの病気が感染した牛を食べることによって牛から人に移ることが確認されるずっと前である。1997年私は「Mad Cow USA」を共同執筆した。ここにはすでに病気があり、広がっていくと警告した。英国で大発生して他の国々に広がった病気の原因の共食いが、他の国より米国で実際もっと広まっていると警告したのである。

 何年か前に責任あるアメリカの牛肉会社が自分の牛全ての狂牛病検査をして、狂牛病安心の 表示をしょうとした。しかしそうすることを罰則とする法によって、検査は許されなかった。USDAだけが狂牛の検査が出来るのだ。2004年と2005年に2頭の狂牛がテキサスとアラバマで見つかった後、米政府は狂牛は大した問題ではないと宣言して検査を軽視した。何千万頭も畜殺されているのに今では、1年に40,000頭だけの検査がされている。狂牛を発見するというより隠すのに都合よくできたみみっちい検査プログラムで、カリフォルニアの牛が見つかったことは、驚くべきことである。

 狂牛病を防ぐ方法は実に単純である。畜殺場で1頭ずつ検査して、病気の牛を流通させないことである。正確な簡単な検査方法は他のどこの国でも手に入る。しかしここでは違法なのである。牛を検査することで、病気の広がりが分かるし、ソーセージやハンバーガーに感染した牛が入らないようにできる。イギリス、ドイツ、フランスや日本はこのような方法で検査と共食いの餌を厳格に禁止してこの病気を克服してきた

 一度狂牛病が人の中に入り込めば、次何が起こるかは予見できるはずもない。それは感染してしまった人に何十年もかけて忍び寄り、必ず致命的になるということである。50年間にもっと多くのことを知ることになる。しかしその未来は厄介であろう。イギリスでは感染した肉を食べていない人たちが狂牛病で亡くなっている。彼らはヒトの血液でつくられた医薬製品や感染した人の血液を使用した。病気の原因である感染しやすいプリオンが血液にあるかどうかが分かる方法がない。
カリフォルニアの狂牛についての情報がほとんどないのである。その代わり、新聞やテレビは、アメリカはこの問題をずいぶん前に改善した、わずか4頭しか見つかっていない事実はその改善の証明であると、と私たちを刷り込む。
Oprah Winfreyがかつてトークショーでこの問題を1996年に遡って警告しょうとした。しかしテキサスの牧畜業者は、彼女とゲストのHoward Lymanを法廷に引きずり出した。それで彼女は牛肉を誹謗中傷したという罪の弁護に何百万ドルも費やさねばならなかった。 Oprahは勝訴した。それがわれわれににとって不幸であった。なぜなら、アメリカ人に新実に目覚めさせるには十分であったその後の控訴審で有罪判決を受けたのだ彼女は教訓を学んだ-沈黙は訴えられない、と。 他のメディアもまた学んだ。政府と業界がOprahを黙らせることが出来るとすれば、やつらは誰にでも銃口を向けることが出来る、と。(狂牛と確認された4頭のうちの1頭は、その後テキサスで見つかった、これで十分だろう。)

 狂牛病の献身的な業績にもかかわらず、ここアメリカでは何かが変わっていくという兆候は全くない。米政府は飼料禁止と牛の検査の必要性を拒否している。大統領の名前がクリントン、ブッシュあるいはオバマであってもかまわない。USDAとFDAの官僚は変わらないまま、出来事を隠蔽し続ける。


ひとこと:アメリカで牛の飼料に肉骨粉を使うことを禁止した。牛の残骸を豚や鶏、それに魚の餌にすることはできる。もちろんペットフードに使われている。鶏の毛や糞、それに鶏が撒き散らかした飼料は、再び牛の飼料として利用される。  一番の問題はと畜した牛の血や牛脂を再利用することにある。日本でもアメリカでもヨーロッパやイギリスに滞在した者は、献血できない。ヒトの狂牛病の感染源であるプリオンの混入を恐れているからである。アルツハイマー病も同様である。プリオンの病気であるからだ。であれば牛の血液を再利用することは許されないはずだ。  牛乳で狂牛病に感染することはない、安全であるとかまびすしく叫ぶ 。牛乳ももとを正せば血液由来であろう。一番強調されたのは、危険部位(脳、脊髄等)は流通していないので安全であるという台詞。考えてみれば血液が危険であるのだから、どの部位も感染した牛なら危険であるということだ。
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