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狂牛病(BSE)情報1030米、あのビデオの乳牛解体工場、操業再開 [平成阿房伝]

8月31日(金)12   Cody Carlson The Atlantic


食用動物の人道的な扱いをするようにUSDAに警告
 閉鎖された解体工場が再開され、関心は、生産が強化される過程で人道的な扱いにUSDAの責任が保てるのかに移った。  


動物愛護活動家が動物虐待の凶暴な行為と食の安全の問題を明らかにした。その直後アメリカ農務省(USDA)によって1週間閉鎖されていた大規模なカリフォルニアの畜殺工場で操業が先週、再開された。USDAは人道的な取り扱いの要望に違反しているのを確認したのにもかかわらず、工場が二度と同じことをしないという工場の申し出によって新しい基準を課した。クルマの中で寝ていたのか、とんでもない動物虐待を見て見ぬふりをしていたのか、USDA監察官の最近の事例である。論点先取:人道的基準を実行させるUSDAは何をしているのか。
 カリフォルニア州ハンフォードのCentral Valley Meatは歳がいって、あるいはミルクが出なくなった乳牛、廃乳牛の解体加工に特化している。先週まで顧客は、McDonalds,BurgerKing,Costco,Jack in the box,In-n-Out BurgerそれにUSDAそのものであるUSDAは全米学校給食や他の栄養改善事業に昨年、5,000万ドルの契約をしている

 USDAが人道的扱いに違反していると言わしめた暴露ビデオが配信された2週間前、これらの顧客はCVMとの取引を中断した。映像は歩けなくなったり、歩けない(ダウナー)乳牛-乳牛の解体工場でよく見られる光景であるのだが-明らかに増えていることを示している。


 国の法律では、人道的な取り扱いを要することと牛スポンジ状脳症(BSE)のリスクが高いことで歩けない牛(ダウナー)を動物解体工場が受け入れることを禁じている
しかしビデオの労働者は、突っついたり蹴ったりそして歩けない牛に電気ショックを繰り返し与え、立たせてトラックまで歩かせようとしている。他の場面では 歩けない牛を楽に殺すのに失敗して外傷を与えている場面が見られる。少なくともひとつ画面では、空気銃の一撃に失敗して、牛の鼻の上に乗って傷ついた牛を窒息させようとしている。

 USDAは自ら調査に乗り出し、8月19日に施設の操業を中断し、工場を閉鎖してきた。しかし8月27日、当局と協同で重点目標を達することで、Central Valleyの操業再開が許された。追加の安全対策は動物の取り扱いに関する新しい工場規範--規範とは、電気ショック棒依存の軽減、人道的な動物の取り扱いのトレーニングを従業員に課す、ダウナーの畜殺受け入れ禁止--を確立することになると、その会社は表明した。Compassion Over Killing(ビデオを撮った動物愛護団体)のErica Meierディレクターは、国の法律で企業の責任を明確にするために既に畜殺場がしななければならない手順を、この会社はいわゆる当局との協同的対策だとしているだけであると指摘している。

「新工業規格」には多くの、さらに憂慮すべきことは、これら最低限の基準を誰が実行させるのかが問題である。それは恐らく同じUSDAの監察官になるだろう。COKの隠密行動が行われていたとき、既に監察官は常駐していた。彼ら監察官の無作為の結果がインターネットで配信されるまで誰も何も言わなかった。大事なことは、COKの活動家が来るまで、この施設には違反の記録も全くないことである
不幸なことにCentral Valley Meatは特別に起きた事故ではない。動物愛護団体が政府が監督している畜殺工場を暴露したのは、この5年間で3回目である。いつも結果は人々の怒りに火をつけ、USDAは直ちに規制措置をとらざるを得なかった。

 2008年、Humane Societyが歩けない牛-今回は廃乳牛であるが-を隠し撮りした。カリフォルニア州チノにあるHallmark Meatpackingでフォークリフトで畜殺するのに引きずっていく場面。調査は、二人の従業員の動物虐待の罪で有罪判決と1億4千3百万ポンド(約7万トン)の牛肉製品のリコールに結びついた。USDAを困惑させたのは、以前上院農業小委員会で当局が人道的に取り扱う法律を強化すると誓約していたことだ。そうしないで、当局は極秘裡に視察官に、惨い人道的扱い違反を検索可能な「違反事項」の報告書を出さないように、そして会議の発言内容の報告をファックスでしないように指示した。このことは、Central Valleyに違反の記録が残っていないことを雄弁に物語っている。 

Hallmark不祥事の1年後、West Vermontにある仔牛を加工しているBushway Packingは永久に閉鎖された。他のHumane Societyのメンバーが、従業員が電気ショック棒で意地悪く若い子牛を虐待していたり、さらに子牛を生きたまま皮を剥ごうとしていたことを報告したからである。Bushwayのオーナーは動物虐待の罪に対する控訴を最終的に行わなかった。動物に関係する仕事を永久に禁じられた。

 USDAのこの不幸な真実は、それが危機に瀕した監督庁であるということだ。競争を強化することでアメリカの農業を規制することと成長させることを同時にやらねばならない。後者のねばり強い追求で前者が無視される。COKの最近の調査は、肉加工業界の動物虐待が広がっていることをわれわれに思い知らせる。USDAは、消費者や動物愛護を守ることに力を入れるより業界の面子を優先しているようだ。 Central Valley Meatはいつものようにビジネスを再開したように、USDAの権限を成し遂げるために私的な動物愛護団体(Compassion Over KillingやHumane Societyのような)に重荷がかかっているのは明らかである。彼らに幸運を。


ひとこと:今までの2例と、今回の例の違いは、規模の大きさ、従業員が400人以上だからなのか。動物虐待が明らかにされたとき、すぐさまカリフォルニア州の3人の共和党下院議員が雇用を確保させるため、工場を再開させるように求めた。  
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