狂牛病（ＢＳＥ）情報１０４７ 年齢不明の米牛肉

１１月２９日（木）１２ 厚労省


米国産牛肉の混載事例について

・農林水産省の動物検疫所東京出張所において検査を行った米国産牛肉について、本日、対日輸出条件のひとつである20か月齢以下の牛由来であることが確認できない牛肉（冷凍バラ肉１箱約26.5 kg）が混載されていたことが判明しました。
・厚生労働省及び農林水産省は、当該出荷施設からの輸入手続きを停止し、米国政府に対し詳細な調査を要請しました。

１．経緯
（１）11月22日に動物検疫所東京出張所が、東京港に輸入された米国産牛肉（冷凍バラ肉429箱）の現物検査において、衛生証明書に記載のない冷凍バラ肉（あばら骨つき）（冷凍バラ肉は特定危険部位ではない）が１箱（約26.5 kg）含まれていることを確認しました。

（２）このため、動物検疫所において、当該出荷施設からの貨物について、輸入検疫証明書の発給の保留を行うとともに、在京米国大使館及び輸入者を通じ、当該冷凍バラ肉の月齢を照会しました。
　（注）貨物の概要
　　（ア）出荷施設：カーギル社スカイラー工場（ネブラスカ州）
　　（イ）輸入者：スターゼンインターナショナル株式会社
　　（ウ）品目：冷凍バラ肉（特定危険部位（SRM）ではない）
　　（エ）総重量：429箱（約9トン）
　　　　　※当該貨物は流通しておりません。
（３）本日、米国政府から、当該品目が30か月齢未満の牛由来であることは確認できるが、対日輸出条件である20か月齢以下の牛由来であることまでは確認できない旨の回答がありました。
２．対応
　厚生労働省及び農林水産省は、過去の同様の事例に則して当該出荷施設からの輸入手続きを停止するとともに、米国に詳細な調査を要請しました。
　両省は、米国政府からの詳細な調査結果の報告を踏まえ、適切に対応することとしています。 （農林水産省においても同時公表）


ひとこと：これはたまたま見つかっただけの話である。お粗末だけのことだ。全てを検査するわけではないので、たまたまの話なのである。偶然を、どう評価するかが肝要である。今までも色々なアメリカの違反があった、それを検証ツアーを実施して、すべからく輸入再開した。今回も同じ道筋となる。 　このような状況下で、日本は月齢３０ヶ月未満の米牛肉を輸入するという。こんなアホな国はめったにみられない。そんな輩がいれば、阿呆な言いぐさをしんじる宗教の世界である。 　真剣にＴＰＰに参加するのであれば、こういうことは、交渉の切り札となるのに何もない。ＴＰＰは何のために表明しているのか。消費税増税も、ＴＰＰも、野田という名前が残ることだけの悲しい妥協、アメリカと官僚の意志に委ねた。こうして民主党はアメリカ、官僚の言いなりになった。自民党がそうであったことに日本国民は気付いて、民主党に政権を任せたのに自民党以上のアメリカ支配、官僚支配に堕落した。そのために小沢一郎氏、鳩山由紀夫氏を、今おのれが議員としていられるのは彼らのおかげという根本的なことを捨て去って、切り捨てた。これでは民主党が成り立つ意味は何もない。自民党以上に官僚にすり寄り、アメリカの言いなりになってしまった。 　この牛肉問題も日本の試金石なのだ。自民党はアメリカの要求を無視した。民主党はアメリカの要求を受け入れた。これは良いことなのか、どうかということだ。わけも分からない米牛肉を送りつけるアメリカ、どこに信頼できるものがあるのか。３０ヶ月未満といえ、誰もそれを証明できることもできない。アメリカには、トレーサビリティ（牛の生まれ育ちの経歴）はない。いったい何歳の牛か、分からない。それを日本の要求に合う対応をするだけである。作文の問題。それを今回はしなかっただけの話だ。 　アメリカの牛肉が安全であれば、問題はない。いちばん危ないのが米牛肉なのである。

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