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狂牛病(BSE)情報1053 ヤコブ病(CJD)で提訴、2人 合計52人 [平成阿房伝]

1月11日(金)13     朝日新聞


     県内など2遺族地裁に追加提訴                       薬害ヤコブ病訴訟

 汚染されたヒト乾燥硬膜の移植で難病のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に感染したとして、2011年11月に死亡した県内の男性(当時79歳)と、昨年6月に死亡した島根県の男性(当時86歳)の遺族が10日、国や製薬会社を相手取り、計8360万円の損害賠償を求め、大津地裁に提訴した
 弁護団によると、同地裁に提訴した患者は計52人となった。うち48人は遺族や本人が和解している。  県内の男性は1987年に移植を受け、23年後の2010年に発症したとみられる。提訴した男性の長男(52歳)は「ヤコブ病の被害を広く知ってもらい、今後の薬害対策に役立てて欲しい」と話した。


ひとこと:ヒト乾燥硬膜は、脳外科手術などをした後に使用されるもので、ヒト乾燥硬膜として日本ではドイツのビー・ブラウンというところから「ライオデュラ」というものが輸入されてきた。それが使用されたのは、おもに大津市民病院であった。だから大津地裁での裁判がなされている。52人の人が、その硬膜を移植されクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)を発症した。CJDはヒトの狂牛病とされる。しかしアメリカでは自然に発生する原因不明のCJDとされていて、ヒトの狂牛病とは全く関係ないとしている。  しかし ビー・ブラウンに関していえば、硬膜調達にあたり、どのような病気で死んだ人のものでもあろうとかまわないと見なし、利益を大きくし材料費を安く済ますために裏取引をしてでも死体を調達し硬膜を採取していたという。また、多くの遺体から採取した硬膜を混ぜて溜め(pooling)、いちどに最大 600枚もの硬膜を混合処理している。 日本では1970年代に医療器具として輸入販売が承認された(この後、別メーカーによるヒト乾燥硬膜「チュトブラスト・デュラ」も発売開始されているが、大きな問題とはならなかった。)。その後1980年代には、米国の米国食品医薬品局(FDA)からライオデュラの一部製品の廃棄勧告を受けたり、カナダ保健省から一部製品の使用中止等の勧告を受ける。それらの国で措置をとり、ビーブラウン社内においても同製品は人体には悪影響があるという認識が確かに生まれていたにもかかわらず、日本においては廃棄などの必要な措置をとらず、同社輸入販売元である日本ビー・エス・エスは、従来製品は人に危害を加える可能性が高いと重々承知の上で平然と販売しつづた。1997年3月末に、世界保健機関が人工硬膜で代替できることから、高リスクであるヒト乾燥硬膜の使用を加盟国に向けて使用停止するよう勧告し、厚生省が使用停止の緊急安全性情報を発信する1997年4月上旬まで被害者を増やしたとされている(ウイキペディア)。  アメリカの臓器ビジネスの受け皿となったのがこの企業である。死体がありとあらゆるものに分解され、それがとてつもない商品となる。その走りともいうべきものがヒトの乾燥硬膜である。今ではヒトの死体が部品化され、世界に売られている。だが実態は誰も知らない、漆黒の世界である。  このことに関して日本の行政、厚労省は何も役割を果たしていない。無責任というだけでは済まされる問題ではない。しかしそのことを、追求するマスメディアが存在しないことが、また日本の民に不幸を再生産させる。
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