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狂牛病(BSE)情報1056 今日から米牛肉20ヶ月以下から30ヶ月以下に [平成阿房伝]

2月1日(金)13 共同通信


厚労省、牛肉の輸入緩和を通知 BSE、検疫所長に

 厚生労働省は1日、牛海綿状脳症(BSE)対策で実施している米国産牛肉の輸入規制を、牛の月齢で「20カ月以下」から「30カ月以下」に緩和する改正通知を検疫所長に出したカナダとフランスからの輸入も「30カ月以下」とし、オランダは同国の意向で「12カ月以下」とした。フランスとオランダについては、日本はこれまで輸入を認めていなかった


ひとこと:民主党政権が確約してきたことをことごとく書き換える、自民党安倍政権。不思議なことにこれだけは、継続して「ゴー」を出した。何ら自民党の見解もなしに・・・。何度も言っているが、TPP参加をするのであれば、これもひとつの交渉材料なのだ。そうしないということはTPPに参加しないということか。JAとの関係からいえばできない相談だ。米大統領への土産に位置づけているのか、安倍首相は偉くなったものだ。  そんなことはどうでもよいが現実に戻ってみよう。月齢20ヶ月以下の牛を、限定して輸入してきた。それは何故か、日本が行ってきた狂牛病の全頭検査で21ヶ月の牛に狂牛病、陽性と出たのである。当然検査は正しい。世界でなされている同様な手法なのだから。で、月齢20ヶ月以下の牛の肉だけを輸入することを受け入れた。まさに科学的に正しい判断である。それを、30ヶ月以下の米牛肉の輸入緩和にするという。30ヶ月以下の牛には狂牛病が発生することはないと勝手に決めつけてEUも狂牛病検査をしない。当然狂牛病が出るとしても30ヶ月以上の牛ということになる。検査をすれば猫にも、ミンクにも狂牛病と同じ症状がみられた。豚は端から検査していない。だから豚は分からない。  アメリカのいちばん大きな問題は、狂牛病検査の量の問題である。4000万頭近くを毎年屠殺しているのに4万頭しか検査していない。日本はたかだか100万頭である。検査の結果、36頭が狂牛病と認定された。一方、アメリカは3頭しか狂牛病と認定されていない。最初の狂牛病と認定されたのは、2003年カナダから輸入されたもので、テキサス州とアラバマ州の2頭。そして去年のカリフォルニア州の牛、それだけである。さらに去年のカリフォルニア州の牛についてはいちばん問題がある。日本は肉骨粉をあらゆる家畜に使用することを禁じた。ところがアメリカでは、鶏の飼料に牛の肉骨粉が使用されることを認めている。そして牛の飼料に鶏の羽毛を中心とした残飯が使用されている。当然その中に牛由来の肉骨粉が含まれていることは、ちょっと考えれば分かることである。  さらに問題なのは、アメリカの牛にはトレーサビリティ(追跡可能)がないのだ。日本では牛の耳にタグが取り付けられており、そのバーコードを調べればたちまちどこで産まれた牛で、どこで育てられたが判明する。アメリカでは色々その方法が考えられたが経費がかかると否定され、自己申告となっている。つまりことが起こっても分からない、ということ。 さらにハンバーガーのピンクスライムの問題、O-157:H7、エストリア菌汚染、サルモレラ菌汚染等の食中毒が日常化している。  これはアメリカの不幸に日本も日米地位協定同様、つき合わねばならないのか。官僚は日本人の命など何も考えていない。安倍政権様々、官僚の高笑いが静寂の中に消えていく。また日本国民は不幸を背負った。  
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