石のつぶやき６０６ いとあわれ、レンタル着物にリクルートスーツ

2月8日（金）１３ 時事通信


振り袖レンタル業者に措置命令＝写真通りなら１０万円追加料金―消費者庁-

　実際は１０万円の追加料金が必要な着物モデルの見本写真をカタログに掲載したとして、消費者庁は８日、振り袖レンタル業者「一蔵」（さいたま市）と「まるやま・京彩グループ」の２社（東京都世田谷区）に対し、景品表示法違反（有利誤認）で、再発防止を求める措置命令を出した。　

同庁によると、一蔵は昨年、振り袖を着た女性モデルの写真をカタログに掲載。セット価格として１５万８０００円を掲げたが、袋帯や草履などのグレードアップに必要な追加料金が含まれておらず、さらに１０万７６４０円が必要になるケースがあったという。まるやまなど２社も１０万円近い追加料金が必要になる見本写真を掲載していた。　


ふたこと：わたしは仕事をなくし、家にいるしかない存在となった。娘は２０歳を今年迎えることと相成った。そのことでわたしの静寂が、たとえのないかまびすしい世界に巻き込まれたのである。着物のレンタルの勧誘である。電話攻撃はこちらの都合もなく、やりたい放題。郵便物に至っては脅迫状まがい、これほどの郵便物はなかった。これらはほとんど威嚇に等しい。子供を思う親ならレンタル料金が５万円でも１０万円でも払える範囲であるなら、その誘惑に乗るのが自然であろう。その世界に堕落してしまった日本の美しい着物。悲しいかな、売れない。日本人は着なくなった。それ以上でもそれ以下でもない。着られないから着付けで大枚を行事の度に支払う、子供のことを思えば安いものだという錯覚がこのような現象を生んだ。これは摩訶不思議、リクルートスーツというとんでもない溝ネズミの悲しいかな、日本の本当の姿を見事に表現した。群れてなんぼの日本社会、その精神をちょっと擽ればお金はなんぼでも入ってくる。おいしい、おいしい日本人様々。いとあわれ、都に蔓延るもの。リクルートスーツにレンタル着物。

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