SSブログ

石のつぶやき609 規制委の新安全基準は、再稼働への道筋 [平成阿房伝]

2月10日(日)13 時事通信

「世界最高水準」に疑問の声=原発新安全基準に専門家―再稼働有利の加圧水型も


 原子力規制委員会がまとめた原発の新安全基準骨子案について、一般からの意見募集が始まった。規制委は「世界で最も厳しい基準」を掲げ、電力会社任せだった過酷事故対策を義務化したが、一部の専門家からは「十分な安全確保につながらない」と疑問の声も出ている。

 骨子案は東京電力福島第1原発事故を教訓に、電源喪失に備えた電源車の配置などを要求。炉心が損傷した場合、放射性物質を低減して圧力を格納容器の外に逃がす「フィルター付きベント」の設置などを求めている。

 福島事故では、電源喪失などによって水位計や圧力計が正常に働かず、原子炉内の状況が分からなくなった。東電のテレビ会議の映像には、対応に悩む現場の様子が繰り返し写っているが、検討チームの会合では会議の映像は分析されなかった

 骨子案にも「温度、圧力、水位が推定できる手段を整備する」との記載はある。だが、原発に詳しい館野淳元中央大教授は「事故時に確実に炉内の状況を測定できる方法があるのか」と疑問視する。1979年の米スリーマイル島原発事故でも水位を正確に把握できず事態が悪化したといい、「壊れない水位計を作るのは困難」と話す。

 また、福島第1と同じ沸騰水型原子炉でフィルター付きベント設置を安全審査の前提とする一方、西日本に多い加圧水型原子炉では猶予期間が設けられる見通し新基準が施行される7月以降、加圧水型の再稼働が先行するとの見方も強い。 


ふたこと:いまだに冷却水の本当の温度は分からない。温度が予定以上であれば、温度計が壊れているということを繰り返してきた東電。温度計の精度は何で判断できるのか、分かりきった話だ。温度計に問題があるのではなく東電のストーリイに合わなかっただけだ。結局、正しい正しい温度は何度であるかは何ら検証されずに今日に至る。綱渡りでしかないものを、何の問題もなしということにして嘘を隠している。4キロメートルに及ぶ冷却水の回路に改善はいまだにない。さらに圧力容器内の水位の測定に関しても、現実は、「壊れない水位計を作るのは困難」ということである。これでは安全を担保することはできない。こんなことで世界最高水準というのは、お為ごかしである。再稼働を目的とする「原発新安全基準」というしかない。原子力村をつくって、ともに歩んできた自民党、再稼働にどういう屁理屈をつけるか見物である。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。