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石のつぶやき1016 若者のことば、新鮮な空気 [平成阿房伝]

9月22日(火)15  朝日新聞朝刊


■(CM天気図)若者のことば、新鮮な空気 天野伊佐子

 日本は、とんでもない方向へと、まっしぐらに進んでいこうとしている。

 安倍さんたちはナンダカンダとヘリクツをつけては憲法9条を勝手に解釈し、強引に安保法案を通してしまった日本は70年前に敗戦を経験し、「もう軍隊は持たない、戦争を放棄する」と世界中に宣言した。なのに憲法違反という声があがろうが、おかまいなしなんだそうだ。

 そんな国会でのやりとりを見て、このままでは危ない国になってしまう、権力の暴力はたくさんだ、と思った人が、国会前に集まった。その中でひときわ輝いていたのは、「SEALDs(シールズ)」という学生たちの集まりだ。若者らしい素直なことばが生きていて、真正面から各世代に届き、全国各地にひろがった

 ラップのリズムに合わせたシュプレヒコールは、ときにユーモラスで、思わずプッと噴き出してしまう。それはまるで側面から相手をギャフンと言わせる、粋のいいヤジのようだった。

 空気は、窒素と酸素と“ことば”で出来ていると思う。粋のいいヤジには、権力や権威がふりかざされて呼吸しにくくなっている状況を、パッと切りひらく働きがある。学生たちの“ことば”は、国会でのやりとりを見てアップアップと呼吸困難になりかけていたわたしたちに、新鮮な空気と希望を送りこんでくれたように思う。

 権力の暴力を目のあたりにした国民をナメていると、安倍さんはとんでもない、しっぺ返しを受けるんじゃないかな。ジミントーという空気だけを吸っていると、ますます想像力貧乏になり、窒息しちゃうよ。そうなる前にたまにはコッソリ国会前に行き、集まった人たちの空気を吸ったほうがいいと思うけど、余計なお世話かな。

ふたこと:空気は、窒素と酸素と“ことば”で出来ている、これが良い。
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