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石のつぶやき1046 小泉元首相 フクシマの被爆者は? [平成阿房伝]

ふたこと:トモダチ作戦の健康被害は「見過ごせない」と小泉元首相。日本の健康被害は?アメリカは3月14日にはSPEEDIのデータを得ていた。それをもとに米国人の避難範囲を半径80キロ以上フクシマ第一原発から離れるよう、指示した。正しい判断だった。トモダチ作戦のロナルドレーガンも情報を共有していたはずだ。知らぬは日本人ばかり・・・。SPEEDIのデータを日本人には隠した。無駄な放射能を浴びるにまかせた。日本人の方が健康被害は甚大だと思うが、表に出てこない。子供の甲状腺ガンの調査はしている。しかし、放射能の影響は考えられないとしている。本当にそうなのかということである。SPEEDIをなぜ公表しなかったのか、規制委はSPEEDIを使用しないという。とんだ宝の持ち腐れだ。いたずらに不安をあおるからだという。モニタリングポストで十分だという。だから避難計画もまともに取り組まない。とりあえずは屋内避難だとか。日本人の命は安い。戦前から変わらない、美しい日本の心。

5月26日(木)16 20時54分 朝日新聞


   小泉元首相、トモダチ作戦の元米軍兵を支援する基金検討



 小泉純一郎元首相は26日、東京都内で講演し、東日本大震災の「トモダチ作戦」時に福島第一原発沖で被曝(ひばく)したとして、健康被害を訴える元米軍兵らを支援する基金創設を検討していると述べた。今月中旬の訪米時に元兵士らと面会し、記者会見で「見過ごせない。何ができるか考える」と涙ながらに訴えていた。

小泉氏が涙 トモダチ作戦の健康被害「見過ごせない」
 小泉氏は講演で「元兵士は、こんな体になっても日本が好きだと言った。それを思いだし泣いてしまった」と吐露。「お見舞いのつもりで会ったが、実情を聞き、それだけではすまないなと思った」と基金を構想した経緯を語った。

 講演後、小泉氏は記者団に、帰国後に日本の外務省幹部と話したものの、「政府として何かすることができない」と言われたとも明かした。オバマ米大統領の広島訪問については「核廃絶は良いことだが、原発ゼロのほうがやさしいよ。日米が手を組んで原発ゼロをやったら世界が変わる」と注文を付けた。(松井望美)




10月1日(木)15   核と人類取材センター・田井中雅人

トモダチ作戦、称賛の陰で 元空母乗組員ら健康被害訴え



 東日本大震災で「トモダチ作戦」にあたった米国の原子力空母「ロナルド・レーガン」が1日、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備された作戦から4年半。当時の乗組員たちは今、健康被害を訴えて米国で訴訟を続けている。称賛された支援活動の陰で何があったのか。

帰国後に体調悪化
 トモダチ作戦に従事した元海軍大尉のスティーブ・シモンズさん(37)に会うため、記者は米国ユタ州ソルトレークシティーを訪ねた。

 ロナルド・レーガンの元乗組員たちは事故から約1年9カ月後の2012年12月、「東京電力福島第一原発事故で東電が正しい情報を示さず、被曝(ひばく)した」としてカリフォルニア州サンディエゴの連邦地裁に提訴。当時、艦載機部隊の管理官だったシモンズさんも訴訟に加わっている。

 「空母では当初、海水蒸留装置の水を飲んだり、その水で調理した食事をとったりしました。現場海域に着いてから3日後の2011年3月15日、艦長が『水を飲まないように』と命じました。だが、すでにシャワーを浴びたり、水を飲んだりしたあと。その後も、甲板の洗浄には汚染された海水を使っていました」

 「乗組員は強い放射線にさらされ続けましたが、当時は健康へのリスクに無知でした。私たちは人道支援にあたったのであり、核惨事に対応できたわけではない。東電が正しい情報を出していれば、違った対応がとれたはずです

 シモンズさんは帰国後、体調が悪化。様々な症状に苦しんでいる。

 「11年末、車を運転中に突然気を失いました。高熱が続き、リンパ節がはれ、足の筋力が衰えました。髪の毛が抜け、体重も十数キロ激減。トモダチ作戦前は登山をするなど健康体でしたから、症状が現れたときには打ちのめされました」

 「筋肉を切り裂くような痛みは腕や胸に広がり、全身のはれや囊胞(のうほう)、発汗、膀胱(ぼうこう)不全などを発症。通院するソルトレークシティーの退役軍人病院の医師は『放射能の影響だろう』としています」

 米国防総省は昨年、連邦議会へ報告書を提出した。乗組員らが受けた放射線量は一般の米国人が自然界から受けるより低いとし、健康被害との因果関係は考えられないと主張している

 「報告書は使い物にならない代物。乗組員全員の検査をせず、健康被害のリスクはなかったとしている。飲料水の汚染は検知器の誤作動だったとしているのも不可解です

 「作戦に従事した元乗組員2人が亡くなり、ほかの仲間も深刻な健康被害を抱えています。一方で(係争中の訴訟は)米国内で理解されていません。私自身は海軍に16年以上勤めたので医療費を受けられますが、20代の若い仲間は健康問題が生じると何の保障もなく海軍を追い出されている。見捨てられません」

 横須賀に配備されたロナルド・レーガン。地元からは「事実上の母港化が続く」「原発再稼働に匹敵する問題」などとして反対の声が上がるほか、「完全に除染されたという客観的証拠を示すべきだ」との指摘もある。

 「(ロナルド・レーガンには)『トモダチ』としての顔と『放射能汚染にさらされた船』という両面があると思う。日米政府間の信頼醸成には資するが、地元側が安全性に疑問を抱くのも当然。原発事故後、日本人の放射能汚染への意識は高まっているでしょう。レーガンの除染について、米側に正しい情報を求める権利がある」

「放射性プルームに包まれた」

 米情報公開法に基づき、訴訟の弁護団がロナルド・レーガンの航海日誌や米原子力規制委員会(NRC)の電話会議記録を入手していた。

 航海日誌によると、演習参加のためにハワイから韓国・釜山に向かっていたロナルド・レーガンは、大震災を受けて11年3月13日までに福島沖に到着。米第7艦隊や海上自衛隊と活動を始めた。そしてNRCの電話会議記録には、13日の米海軍高官の発言が残る。

 「東北近海の海自艦に立ち寄ってレーガンに戻ったヘリ搭乗員の靴などから放射性物質を検出した」「沖合約185キロにいたレーガンは放射性プルーム(雲)の下に入った。空気中の放射線量が通常の30倍の数値を示し、救援活動を一時停止した

 その後の状況も航海日誌に記されていた。

 「16日午後11時45分、福島第一原発東方沖約230キロの海域を航行中に放射性プルームに包まれた」「17日午前5時7分に抜け出すまでの5時間あまり強い放射線にさらされた

 ロナルド・レーガンは4月上旬まで日本近海で活動を続け、東南アジアや中東を経て9月にハワイへ。ワシントン州の海軍施設で除染されたという。横須賀への配備を前に外務省北米局は「我が国の周辺に米海軍の強固なプレゼンスが引き続き維持される。トモダチ作戦に従事した艦船でもあり、入港を歓迎する」と発表した。

 一方、米国で訴訟を起こした元乗組員側の原告は250人を超え、10億ドル(約1200億円)の救済基金の設立を要求。2人が骨膜肉腫や急性リンパ球白血病で亡くなっている。東電側は「政治的問題なので裁判になじまない。日本で審理するべきだ」として却下を申し立てている。(核と人類取材センター・田井中雅人)

     ◇

 〈米原子力空母「ロナルド・レーガン」〉 2003年に就役した「ニミッツ」級空母。全長約333メートル、幅約77メートル、満載排水量約9万7千トン。動力として原子炉2基を搭載する。戦闘機など60機以上を艦載し、航空要員を含めて5千人以上が乗り組む。これまでの母港サンディエゴから、前任の原子力空母「ジョージ・ワシントン」に代わって横須賀に配備される。

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