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石のつぶやき1085 これでTPP採決か [平成阿房伝]

10月31日(月)16

TPPを急ぐ安倍、たれのために利するのか

 国会審議を時々聞いているが、納得のいく答弁は何も無い。当然のはずであろう。黒塗りの材料しかないのだ。それでは審議できないと言えばそれで済む。ところが野党はそれで審議している、採決されてもかまわないという姿勢である。どこにTPPを反対する論理があるのだろうか。米(こめ)のSDSを取り上げても、のらりくらりの答弁を切って棄ててしまう勢いもない。民進党はどこかでTPPは通ってしまえばいいという雰囲気がある。だから採決の日が延びればいいという安易な方向となった。
食の安全を言えば、とんでもないことになる。アメリカの意向が必ず反映される。米も大豆もトウモロコシも遺伝子組み換えが入ってくる。日本は表示できるという。そんなことは全くあり得ない。アメリカでは遺伝子組み換えであろうとクローンであろうと食べるのに安全という太鼓判を押している。それを安全では無いと言えば、裁判に訴えられる。アメリカのFDAが安全というものに対して異議を申し立てることはできない。裁判で負けることになる。
 アメリカの食品で一番危険なものは牛肉である。今はこのように指摘できるが、TPPが効力を発揮すれば今言っていることも訴訟の対象となる。なぜアメリカの牛肉が危険と言えば、きちんと検査していないのである。年間4000万頭を屠畜する国で、狂牛病と認定されたのは、今までで4頭である。だからこそアメリカは安全だと強調する。日本は全頭検査した結果、年間100万頭ぐらいしかないが、36頭の狂牛病が発見された。それがあって日本の牛肉に対する安心感は高まった。ところが日本は30ヶ月以上の牛しか狂牛病検査をしなくなった。それ以来一頭も検査にひっかたた牛は報告されていない。
 世界的規模での狂牛病の情報は極めて少なく無くなっている。一番驚くべき事があったのは、ノルウエーのトナカイが狂牛病に相当する、シカのCWD(慢性消耗症)であったことだ。CWDはアメリカで増え続けている。今では24州にも及ぶ。どんどん増え続けるであろう。ところが日本ではその調査が皆無に等しい。エゾジカで一時したがそれ以来されていない。日本のシカは安全かどうかは分からない。
TPPの一番の問題は、今まで日本で表示されていたこと、いい加減であっても、アメリカの表示内容にされることだ。国会の答弁では日本の表示が当然だと言っていた。それはあり得ない。成長ホルモンが多量であろうとも、抗生物質があっても輸入禁止できない。なぜならアメリカが安全としたものが、安全と言えない。言えば裁判されるのだ。
 農業もアウト、工業製品もアメリカの優位のまま、とどまるところこのTPPは日本を潰すものである。にもかかわらず安倍自民党は採決する。どこまでも日本国民を不幸にする。なんのために? 
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