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石のつぶやき761 竹富町にエールを送る [平成阿房伝]

2月10日(月)14   朝日新聞 夕刊


竹富町に直接要求へ 

文科省 教科書の変更求める


 沖縄県八重山地区で他の2市町と異なる中学公民教科書を使う竹富町に対して、文部科学省が3月上旬にも地方自治法に基づく是正要求を出し、教科書の変更を求める方針を固めた県教育委員会が文科省の指示に応じない場合の措置。実施されれば、国が市町村に直接、是正要求を出す初の事態になる。

 この問題では、文科省が昨年10月、県教委に対して竹富町への是正要求を指示したが、「教育現場に大きな問題は生じていない」などとして、県教委は応じていない。文科省は、県教委が今月12日の会議でも方針を変えない場合、新年度に「違法状態」が続きかねず、直接の措置が必要と判断した。

 竹富町と石垣、与那国両市町の八重山地区では2011年夏、教科書の採択地区協議会が「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版の採択を答申しかし、竹富町は「手順がおかしく、答申に法的拘束力もない」と東京書籍版を独自に採択した。

 文科省は、地区内で同じ本の使用を定めた教科書無償措置法に違反しているとし、教科書の無償給付を実施していない。一方、竹富町は各市町村に採択権限を認めている地方教育行政法を根拠に、独自採択は「合法」と主張。民間からの寄付金を元に、東京書籍版を購入して使っている。

 是正要求を受けた自治体には改善措置の義務があるが、従わなくても罰則がない。また、国の要求に不服があれば、国の第三者機関「国地方係争処理委員会」に審査を申し出られ、審査結果に不服があれば高裁に提訴できる。

 文科省が直接、是正要求したとしても、竹富町が従う可能性は低く、教科書採択をめぐって今後、国と町が法廷で争う事態も想定される。(山下龍一、岡雄一郎)

是正要求
 違法行為や不適正な事務処理がある市町村に対して、国が地方自治法に基づいて、改善を求めるよう都道府県に指示できる。緊急時や特に必要を認める場合は国が直接、市町村に出せる。是正要求の実施例は2件あるが、いずれも都県を通じた措置だった。


ふたこと:権力から離れた、独立した教育委員会を求めたのは、「戦時下の教育」の反省からだった。「知事や市町村長が教育委員長を選任する」という橋下大阪前市長は、安倍がしたいことのお先棒を担いでいる。腰大津市長もその尻馬に乗っている。先の戦争の反省のないまま、また同じ過ちを繰り返そうとしている。「教科書検定」すらあり得ないものを固定化してしまった。教育委員会がまだまだ機能している竹富町にエールを送る。  たぶん安倍は法律を変えるだろう。きょうかしょのへんこうもとめる、と打ったら「教科書の偏向を求める」と変換された。
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