石のつぶやき750 厚労省、国家プロジェクトの実態 嘘隠蔽 [平成阿房伝]
1月18日(土)14 朝日新聞デジタル
臨床改ざん疑惑、厚労省が告発者名を漏洩 研究責任者に
アルツハイマー病の治療法確立を目指す国家プロジェクト「J―ADNI(アドニ)」を巡り、厚生労働省が臨床研究データの改ざんを指摘する実名入りの内部告発メールを無断で告発対象の研究チームの責任者に転送していたことが分かった。内部告発者の人権を著しく損なう行為で、国家公務員法(守秘義務)や内規に触れる可能性もある。
厚労省が国家プロジェクトを守るため疑惑をもみ消そうとしたとの疑念も招いており、厚労省の調査への信頼が揺らぐのは必至だ。
厚労省認知症・虐待防止対策推進室によると、担当専門官に「改ざんが数十例ある」というメールが届いたのは昨年11月18日。J―ADNI事務局側がデータの書き換えを指示した文書と、その通りに書き換えられた検査記録が添付されていた。専門官は翌日、「研究チーム内で対処すること」と判断し、代表研究者の岩坪威東大教授にそのままの文面と添付資料をメールで送ったという。
1月10日(金)14 毎日新聞
<アルツハイマー>全国的な臨床研究に「不適切データ」か
◇厚労省が調査 内部告発受け
アルツハイマー病の早期発見を目指し全国38の医療機関が参加する臨床研究「J-ADNI」(ジェイ・アドニ)を巡り、不適切な患者のデータが含まれているとする内部告発があり、厚生労働省は10日、調査を開始したことを明らかにした。
研究は600人を対象にアルツハイマー病の兆候を調べ、早期治療や新薬開発に役立てるのが目的。2007年に始まり、国が20億円以上の研究費を助成している。
同省によると、チームの朝田隆筑波大教授が同省の調査に「(対象者のうち)約80人は薬を服用するなど研究に適さない可能性がある」と話している。また、同省が確認したところ、2件のデータは当初の記載から後になって変更されていた。
主任研究者の岩坪威(たけし)東京大教授は取材に対し「指摘のあった点は詳細に検討し、不適切な書き換えがないことを確認している」と話した。田村憲久厚労相は閣議後の記者会見で「まず事実関係を慎重に調べる」と述べた。【桐野耕一、八田浩輔】
ふたこと:内部告発は隠蔽されるはずであったが、隠蔽できなかった。告発者が隠蔽できない事実をつかんでいることを認めざるを得なかった。その腹いせが告発者名の漏洩につながった。厚労省のもみ消せなかった悔しさがにじみ出ている。醜い官僚の姿である。今の制度のもとでもこんなことが日常茶飯に行われている。特定秘密法が成立した今、こんなことすら表に出てこない。闇から闇に葬り去られていく。
臨床改ざん疑惑、厚労省が告発者名を漏洩 研究責任者に
アルツハイマー病の治療法確立を目指す国家プロジェクト「J―ADNI(アドニ)」を巡り、厚生労働省が臨床研究データの改ざんを指摘する実名入りの内部告発メールを無断で告発対象の研究チームの責任者に転送していたことが分かった。内部告発者の人権を著しく損なう行為で、国家公務員法(守秘義務)や内規に触れる可能性もある。
厚労省が国家プロジェクトを守るため疑惑をもみ消そうとしたとの疑念も招いており、厚労省の調査への信頼が揺らぐのは必至だ。
厚労省認知症・虐待防止対策推進室によると、担当専門官に「改ざんが数十例ある」というメールが届いたのは昨年11月18日。J―ADNI事務局側がデータの書き換えを指示した文書と、その通りに書き換えられた検査記録が添付されていた。専門官は翌日、「研究チーム内で対処すること」と判断し、代表研究者の岩坪威東大教授にそのままの文面と添付資料をメールで送ったという。
1月10日(金)14 毎日新聞
<アルツハイマー>全国的な臨床研究に「不適切データ」か
◇厚労省が調査 内部告発受け
アルツハイマー病の早期発見を目指し全国38の医療機関が参加する臨床研究「J-ADNI」(ジェイ・アドニ)を巡り、不適切な患者のデータが含まれているとする内部告発があり、厚生労働省は10日、調査を開始したことを明らかにした。
研究は600人を対象にアルツハイマー病の兆候を調べ、早期治療や新薬開発に役立てるのが目的。2007年に始まり、国が20億円以上の研究費を助成している。
同省によると、チームの朝田隆筑波大教授が同省の調査に「(対象者のうち)約80人は薬を服用するなど研究に適さない可能性がある」と話している。また、同省が確認したところ、2件のデータは当初の記載から後になって変更されていた。
主任研究者の岩坪威(たけし)東京大教授は取材に対し「指摘のあった点は詳細に検討し、不適切な書き換えがないことを確認している」と話した。田村憲久厚労相は閣議後の記者会見で「まず事実関係を慎重に調べる」と述べた。【桐野耕一、八田浩輔】
ふたこと:内部告発は隠蔽されるはずであったが、隠蔽できなかった。告発者が隠蔽できない事実をつかんでいることを認めざるを得なかった。その腹いせが告発者名の漏洩につながった。厚労省のもみ消せなかった悔しさがにじみ出ている。醜い官僚の姿である。今の制度のもとでもこんなことが日常茶飯に行われている。特定秘密法が成立した今、こんなことすら表に出てこない。闇から闇に葬り去られていく。